オリックス “幻弾”乗り越えハムに勝った 安達がV打

[ 2016年7月13日 05:30 ]

<オ・日>7回2死三塁、安達は白村から中前に勝ち越しの適時打を放つ

パ・リーグ オリックス4―3日本ハム

(7月12日 京セラD)
 “あのオリックス”がと言ったら失礼だろう。最下位チームが連勝街道の日本ハムをついに止めた。打のヒーローは勝ち越し打の安達だ。同点の7回、2死三塁で白村の直球をピッチャー返し。守備でも7回の大谷や9回の西川の打球を好捕し、「勝ちたかったので必死でした」と攻守でくらいついた。

 負けてもおかしくない流れだった。2回にはボグセビックの右翼ポール上の打球がファウル判定。審判団がリプレー検証しながら責任審判の丹波球審は「確信の持てる映像が提供されなかったので協議の結果、ファウルとします」と説明した。映像がないという前代未聞の不運にベンチの福良監督もぶ然。「言い方が悪いよね。それならやる意味がない。判定通り、と言ってくれたら納得できるのに」と試合後に苦笑いしたほどだ。

 5回には西が中田に通算150号の逆転被弾。悪い流れの中、今季最多の148球を投げた西に打線が報い、7回に安達の勝ち越し打が飛び出した。7回の2死一、三塁で中田を三ゴロに仕留めた西を指揮官も「勝ち越されるまで7回は西でいくと決めていた」と評価。投打ともに粘りが奏功した。日本ハム戦の連敗を5で止め、西とお立ち台に立った安達は「これから自分たちも15連勝します」と宣言。そうなれば借金は5まで減り、CSも見えてくるが果たして。 (鶴崎 唯史)

 ▼オリックス・西(7回3失点で5勝目)7回は向こうの流れにならないように、自分のタイミングで投げようと。何とか切り抜けたいと思った。アドレナリンが出ていたので球数は関係ない。

 ▼責任審判・丹波球審 通常なら何枚か(映像の)提供があるが、今回は1枚しか提供されなかったので、判定のしようがなかった。ポールの上を(打球が)通る映像だけだった。他の審判もファウルで疑念がなかったので、そう判定した。

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2016年7月13日のニュース