【佐賀】佐賀商・野中 夏初スイングで満塁弾「結果オーライです」

[ 2016年7月13日 05:30 ]

<佐賀商・鳥栖商>初回、先制の満塁本塁打を打ちホームを踏む佐賀商・野中(左)

第98回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦 佐賀商6―3鳥栖商

(7月12日 みどりの森)
 この夏のファーストスイングがグランドスラム。佐賀商・野中がいきなりスタンドの度肝を抜いた。初回無死満塁。1ボールからの2球目を弾丸ライナーで左翼席中段へ突き刺した。

 「とにかくつなぐ意識だった。振ったら飛んでいった。結果オーライです」。高校通算32号となる一撃でチームを初戦突破へと導いた主砲は笑った。

 1年夏から4番を任される。同校では入部すると体づくりのため、3リットルの弁当箱代わりのタッパーに約3・5合の白飯を敷き詰めて昼食時に選手全員が食べる。87キロだった野中の体重も現在は92キロ。筋力トレーニングではベンチプレス90キロ。握力は左右ともに成人男性の平均47キロを大きく超える60を計測する。卓越したスイングスピード、飛距離はこの頑健な体から生み出される。

 スタンドで見守った中日・中田宗男編成部長が「緩い球をしっかり引きつけられるのがいい」と評価するなど、今秋ドラフト候補にも挙がる。野中は「憧れのプロ野球選手はいない。自分にしか興味がない」と言い切った。 (杉浦 友樹)

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2016年7月13日のニュース