「梨田楽天」長期政権へ!星野副会長「俺も3年かかった」

[ 2015年9月30日 06:11 ]

<神・D>解説のため甲子園を訪れた梨田氏

 楽天は29日、都内で取締役会を開き、来季の監督として、近鉄、日本ハムで2度のリーグ優勝を果たした野球評論家の梨田昌孝氏(62)に正式に就任要請することを承認した。出席した星野仙一副会長(68)は具体名は出さなかったが、「絞り込んだ。あした(30日)から動くわ」と話し、早ければ、30日にも交渉に入る。

 チーム編成の全権を担う星野副会長は、新監督の任期について「ある程度、年数をあげないと。いきなり良い結果は出ない。俺も(優勝するまで)3年かかった。年数を与えないと、腰が据わらない」とし、「梨田楽天」が長期政権になることを示唆した。

 すでに辞任を表明している大久保監督は今季は単年契約で就任。昨季の最下位からの巻き返しを期待されながら、2年連続の最下位に沈み、1年で監督の座を退くこととなった。現在、チームは打率、防御率いずれもリーグワースト。星野副会長は、こういった現状を考慮し「原点に戻ってチーム構成もしっかりつくらないと」と、短期間で結果を求めない考えだ。

 来季の組閣も進んでおり、投手コーチは、元中日の与田剛氏(49)の就任が確実。橋上ヘッドコーチ、笘篠外野守備走塁コーチ、吉田投手コーチ、田口バッテリーコーチは退団が決定的となっている。「(新体制は)間を置かずに発表したい。ドラフトも秋季練習もあるので」と同副会長。常勝軍団へ、闘将の強力な援軍の下で、梨田楽天が動きだす。

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2015年9月30日のニュース