山本昌が引退表明、笑顔で「実感はない」も「すっきりしている」

[ 2015年9月30日 16:28 ]

現役引退を正式に表明した記者会見で、笑顔を見せる中日の山本昌投手

 球界最年長の中日の山本昌投手(50)が30日、名古屋市内で引退会見を開いた。32年間の現役生活にピリオドを打つ「球界のレジェンド」は「まだ本当に実感はない。ただ、本当に大きな決断をしたと思っているし、ある程度すっきりしている」と笑顔を浮かべた。

 今季の登板は、わずか22球で左手中指を痛めて降板した8月9日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)の1試合だけだが、この日のナゴヤドームでの1軍練習に約1カ月半ぶりに合流。本人の状態と試合展開次第ながら、10月1、2日の広島2連戦(マツダスタジアム)で「引退登板」する可能性が高まった。「軽々しく自分のことは言えないが、もしお許しいただけるならもう1回マウンドに立ちたいという思いはある」。投げれば、球界初の50歳での出場となる。

 山本昌は1984年に神奈川・日大藤沢高からドラフト5位で中日に入団。最多勝に3度輝き、94年には沢村賞を受賞。2006年にノーヒットノーラン、08年には通算200勝を史上最年長で達成した。昨年9月には49歳25日で白星を挙げ、プロ野球の最年長勝利をマークした。通算成績は219勝165敗5セーブ。

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