史上初！首位ターンから最下位転落　キヨシ自虐「久しぶりだね」

＜Ｄ・中＞試合中、ベンチで顔を覆う中畑監督

セ・リーグ ＤｅＮＡ３－４中日

（8月26日 横浜）
　５連敗で今季初の単独最下位に転落。ＤｅＮＡの中畑監督は「もう下がらない。あとは安心して上を見るだけ」と努めて明るく振る舞い、さらに「久しぶりだね。この環境（最下位）は」と自虐的に笑い飛ばした。

　中日との直接対決。１―１で迎えた４回に失策に捕逸と暴投が重なり、１点を勝ち越され、中畑監督は「イージーミスが多い。そういうのがあると、勝利の神様もうちにほほ笑んでくれない」と首をひねった。３点を追う８回には１点差に詰め寄ったものの、あと１本が出ずに３カ月連続の負け越しが決まった。

　前半戦を終了した７月１５日には首位にいた。とはいえ、勝率５割での首位。交流戦でセ・リーグがパ・リーグに４４勝６１敗３分けと大きく負け越したことによる象徴的な順位でもあり、後半戦で借金１２をつくった。前半戦を首位で折り返したチームが後半戦で最下位に転落したのは史上初めての屈辱。最下位でシーズンを終えた例もない。無安打に終わった４番の筒香は「これが現実。最下位でも勝ちを目指すことに変わりはない。僕たちがどうにかするしかない」と巻き返しを誓った。

　この日の球場周辺は気温２１度。試合中に霧雨も降り、風は秋の気配。「これだけ負ければ順位はおのずと出てくる」と中畑監督。それでも２６試合残されており、指揮官は「一人一人が（調子が）戻ってくればね。まだ時間はある」と祈るように話した。歴史的なセ・リーグの混戦を演出した中畑ＤｅＮＡがもう一花咲かせるか。　（君島　圭介）

　▼ＤｅＮＡ・山口（６回４安打３失点で５敗目）ストライクゾーンで勝負はできたと思うが、ホームランを２本（いずれも初球）打たれ、悔しさが残る。勝てる投球をしないといけない。

　≪前半戦首位からＢクラスも３チームだけ≫ＤｅＮＡが５連敗。今季初めて単独最下位に転落した。チームは前半戦終了時に単独首位。球宴直前の首位チームが後半戦に入り、５位に沈んだのは６０、７９年中日、１２年ロッテとあったが、６位はＤｅＮＡが初めてだ。また、前半戦首位から最終順位がＢクラスは６０年中日５位、７４年阪神４位、１２年ロッテ５位と３度。こちらも６位に終わると初の屈辱になるがＤｅＮＡはどうか。