今季11度目零敗…巨人、巻き返し起爆剤でドラ1岡本1軍初昇格

[ 2015年8月27日 05:33 ]

<ヤ・巨>選手交代を告げる巨人・原監督

セ・リーグ 巨人0-4ヤクルト

(8月26日 神宮)
 また同じような光景が繰り返された。6回まで毎回走者を置きながら、あと一本が出なかった。亀井を今季初めて2番に起用したが実らず、今季11度目の零敗。巨人・原監督は「取れるときに何とか取らないと」と、やりきれない表情で話した。阪神が敗れたことで、自力優勝の消滅を免れたのが唯一の救いだった。

 象徴的だったのは4回だ。無死一、二塁の好機で7番・井端。打席前、前日から勝呂内野守備走塁コーチに代わって三塁コーチに就く川相ヘッドコーチが歩み寄って直接指示を与えた。

 だが送りバントを試みるもファウル。結局、空振り三振に倒れ、続く小林が三ゴロ併殺で好機がついえた。「あそこで滞ると同じような展開になるね」と指揮官。その裏、エース菅野が4失点と崩れた。

 今季7度目の4連敗で3位に転落。流れを変えるべく試合後、原監督は大きなテコ入れに踏み切った。井端の2軍降格と入れ替わりでドラフト1位ルーキー岡本のプロ初昇格を決定した。

 智弁学園で高校通算73本塁打を放った右の大型三塁手。高卒で生え抜きのスター候補として坂本に続く存在に期待される男だ。坂本は高卒1年目の07年7月に初昇格。9月6日の中日戦(ナゴヤドーム)でプロ3打席目で初安打初打点となる決勝適時打を放ち、翌08年に大ブレークした。チームが貧打にあえぐ中19歳が巻き返しの起爆剤になれるか。(大林 幹雄)

続きを表示

2015年8月27日のニュース