バンデンハーク無傷7連勝でM22 8回零封「本当に最高の気分」

[ 2015年8月27日 10:30 ]

<ソ・ロ>7勝目を挙げたバンデンハークはハリーホークとガッツポーズ

パ・リーグ ソフトバンク3-0ロッテ

(8月26日 ヤフオクD)
 進撃のオランダ人だ!ソフトバンクは26日のロッテ戦に快勝し、5連勝を飾った。先発のリック・バンデンハーク投手(30)は5回まで無安打に抑えるなど8回2安打無失点の10奪三振で無傷の7連勝。外国人投手の来日1年目での連勝記録を更新した。チームは5カード連続勝ち越しで貯金は今季最多39、優勝マジックを22とし、28日から2位・日本ハムとの3連戦に臨む。

 付け入る隙さえ与えなかった。バンデンハークは得意の本拠地で真価を発揮。因縁のロッテ打線を相手に5回まで無安打と力で圧倒し、内野の頭を越えさせなかった。6回に初安打を許し、ノーヒッターの勲章は逃したが、来日最多の130球を投げ切り、8回2安打無失点。開幕から無傷の7連勝を飾り、来日1年目の外国人投手としてプロ野球新記録を達成した。

 「本当に最高の気分。ノーヒットノーランは知ってはいたけど、考えはしなかった。普段通り一球一球投げたよ」

 7日のロッテ戦(QVCマリン)では清田の顔面に死球を与え、人生初の危険球退場になった。だが、その影響を全く感じさせない。初回に迎えた清田は明らかな外角狙いだったが、鶴岡のリードに応え、迷うことなく内角にも直球を投げ込むと、最後は外角119キロカーブで3球三振に仕留めた。2桁10奪三振も自身3度目。62イニングで83奪三振とし、奪三振率は驚異の12・05を誇る。

 毎日、アナ夫人の日本語テキストで猛勉強中。これでヤフオクドームでは7勝のうち5勝をマークしており、お立ち台では「ボクハ、フクオカガ、ダイスキデス」と勉強の成果を発表した。

 試合前にはシートノック中の清田に近づき「元気?大丈夫?」と日本語で尋ね「大丈夫!」と返事をもらい安心した。オランダ出身の右腕はアメリカ、韓国と渡り歩き、日本にやってきた。その国の言葉や文化に触れることが、成功への一番の近道だと分かっているのだ。

 「貯金をどれだけ作れるかが大事。勝率で優勝は決まる。勝ち続けられる投手は安心感がある。チームの大きな力になってくれているのは、間違いない」と工藤監督は一人で7つの貯金を積み上げたオランダ人に全幅の信頼を置く。

 チームは今季5度目の5連勝で貯金は大台に王手の39。優勝へのマジックは22だ。28日からは2位・日本ハムを本拠地に迎える。いよいよ、連覇への総仕上げが近づいてきた。(福浦 健太郎)

 ≪7連勝は新外国人投手の最多記録≫来日1年目のバンデンハーク(ソ)が無傷の7連勝。新外国人投手の開幕から7連勝は53年カイリー(毎日)、09年ファルケンボーグ(ソ)、10年マーフィー(ロ)の6連勝を抜く最多連勝記録になった。なお、来日1年目に限らない外国人投手のシーズン最多連勝は88年郭泰源(西)の10連勝。

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2015年8月27日のニュース