西武・山川“横綱”弾!おかわり&メヒアと体重100キロ超トリオ名乗り

[ 2015年2月18日 05:30 ]

紅白戦の5回1死二、三塁、左前適時打を放った中村(左)は山川と談笑

西武紅白戦 紅組8―5白組

(2月17日 南郷)
 初の開幕1軍をたぐり寄せた。「おかわり2世」こと、西武の2年目・山川が紅白戦で豪快なアーチを放ち、「本家」と競演した。4回2死二塁、新外国人・バスケスのスライダーを叩き、風にも乗って左翼席に飛び込む特大の2ラン。公称100キロの巨漢は表情を緩めることはなく、ダイヤモンドを一周した。

 「食らいついて、強く打つことを考えた。振れているかを重視してその結果が本塁打になってくれて良かったです」

 白組の4番を務めた主砲・中村が3回に、今季チーム1号を叩き込んだ直後。「追い込まれても高めの球をあそこまで持っていくのはさすが」と感心したが、紅組の「4番・一塁」に入った山川も負けていなかった。

 今キャンプでは早朝、夜間を含め一日計1500スイング。全体練習では連日最後まで居残る。昨年はルーキーながらA班(1軍)スタートだったが、左膝を痛めて3日で離脱し開幕1軍は果たせなかった。秋季キャンプも左太腿裏の故障で参加できなかったために「満足いくまでとにかく振りたい」と燃える。

 練習のフリー打撃では中村と同じ組に入る。5度本塁打王に輝いた主砲のフォームをじっと観察し、まねる。下半身の使い方などアドバイスを受けることもある。中村も「タイプ的にも、体形も似ている。僕も負けないようにしたい」と認める存在にまで成長した。

 田辺監督も山川について昨季34本で本塁打王を分け合った中村、メヒアとの併用を示唆した。「中村が三塁を守ってくれれば、山川は一塁。開幕1軍を目指してほしい」。102キロの中村、118キロのメヒアと合わせて3人で体重320キロ。「今は103キロある」という山川も昨季21本でイースタン・リーグ本塁打王で、「トリプルキング」の超重量打線が完成する。

 地元・沖縄のブランド豚から「アグー」の愛称で親しまれる心優しき男。「僕が打てれば打線に厚みが加わる。一球一球集中して結果を出したい」。紅白戦で本塁打を含む2安打2打点も満足しない。午後7時半、バット2本を手に持ち夜間練習へと向かった。

 ◆山川 穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日、沖縄県生まれの23歳。中部商から富士大に進み、1年時から4番として出場。13年の東アジア大会では学生として唯一、日本代表に選出されて金メダルに貢献。同年ドラフト2位で西武入団。昨季は14試合で打率.100、2本塁打、3打点。1メートル76、100キロ。右投げ右打ち。特技はピアノと書道。

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