楽天ドラ３福田　９回２死同点打！球団初新人開幕スタメン前進

＜神・楽＞９回２死三塁、福田が中前適時打を放つ

練習試合 楽天１―１阪神

（2月17日 宜野座）
　楽天の「足戦力」ルーキーが、球団史上初の新人開幕スタメンに前進した。０―１の９回２死三塁で、打席はドラフト３位の福田（中大）。３打数無安打で迎えたが、阪神の新人・石崎に直球２球で追い込まれながら、３球目のスライダーを中前へ。同点適時打で零敗を阻止した。

　「１球もスライダーがなかったので待っていた。甘めに来たのでいけると思い切り振った」

　勝負強さだけでなく、足でも存在感を示した。この一打で出塁すると、盗塁を警戒した相手バッテリーが２球続けてけん制。２球目がボークとなり、難なく二塁へ。１００メートルを１０秒８３で走る俊足が売りのルーキーは「警戒される中で勝負しないといけないので、走れなくても進めたのは良かった」と振り返った。

　松井稼の外野手転向により、レギュラー争いはし烈を極めるが、大久保監督は「“超”機動力野球」を掲げているだけに、福田にはチャンス。新人野手が開幕スタメンに名を連ねたことはなく、結果を出し続ければ球団初の快挙も見えてくる。

　今季初の国内球団との対外試合。１８日は休日とあって、大久保監督は練習前に「勝ったら（深夜０時の）門限を２時に延ばす」と約束していた。結果は引き分け。門限延長とはいかなかったが、ルーキーは「僕は夜更かししている場合じゃない」とどこまでも謙虚だった。