阪神・岩本 超スローカーブで3回0封!江夏氏「文句つけようない」

[ 2015年2月18日 07:40 ]

<神・楽>楽天打線を3回無失点に抑えた岩本は、スローカーブを投げる

練習試合 阪神1―1楽天

(2月17日 宜野座)
 先発ローテーション入りへ猛アピールに成功した。阪神・岩本が楽天戦に先発して3回を1安打無失点と好投した。最遅92キロのカーブと最速144キロの直球。最大52キロの緩急差で打者を翻弄(ほんろう)し、“第5の男”として存在感を際立たせた。

 「いい感じでいけました。最後にヒットを打たれたのは悔しかったけど、全体的に良かった。真っすぐもだいぶ走っていました。カーブでカウントを取れたらもっと楽になった。でもフォークで三振をとれたし、課題としていることはできた」

 手応えはつかめた。初回、先頭の聖沢を初球142キロの直球で二ゴロに打ち取ると、続く福田の初球にはこの日最速の144キロをマーク。2球目はボールとなったが、92キロのカーブで緩急をつけ、フィニッシュは142キロ直球で二直に仕留めた。続く銀次も二ゴロで料理。2回2死はウィーラーから122キロフォークで空振り三振を奪うなど、落ち着いたマウンドさばきを見せた。

 11日の練習試合・日本ハム戦(名護)は2番手で登板し2回2安打1失点と精彩を欠いたが、この日はしっかり結果を出して高評価を得た。和田監督は「きょうの内容からしたら、もう少し長く見たいと思う。直球の強さがあった。(スピード)ガンも出ていた」と評価。今春のキャンプで臨時投手コーチを務め、評論の仕事で再訪した江夏豊氏からも「文句のつけようがないんじゃないか。ちょっとずつ力をつけていると思う」と称賛され、「がんばってもらいたい」とエールを送られた。

 ローテーション候補と期待されながら、プロ4年を終えての白星は12年の2勝のみ。今オフは呉昇桓(オ・スンファン)のグアム自主トレに参加志願し、右足を強く蹴る体重移動を教わったりした。その効果もあって球威もアップ。例年以上に確かな手応えと強い気持ちを持っている。

 「(開幕ローテは)毎年、狙っていましたが、うまくいかなかった。今年こそ狙っていきたい。きょうのようなピッチングができれば開幕ローテに入れると思う。そこを目指して頑張っていきたい」と、さらなるアピールを約束した。

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2015年2月18日のニュース