DeNA久保「球をホップさせる」 新フォームで打者幻惑

[ 2015年2月18日 05:30 ]

高速クイックから投げる久保

 開幕投手が決定的なDeNAの久保が、チームトップの12勝をマークした昨季のフォームをあえてぶち壊す。この日はブルペンで122球の投げ込み。「打席に立てば、打者は全く違うフォームに感じると思う」。オール直球で、これまでの変化球を駆使した変幻自在の投球スタイルとは一変、力強さを印象づけた。

 第3クールを終えてのブルペンでの総投球数1411球は、2000球近く投げている三浦に次ぐ数字。その球が雄弁に進化を物語っていた。投球する際、右腕を従来の縦振りから数十センチ横の低い位置に修正。「上から叩くように投げるより、横滑りさせるように腕を振り、球をホップさせるイメージ。速いと思わせればフォークも生きてくる」と狙いを説明する。

 さらにフォームで緩急をつける独特の技術も磨きをかける。1秒を切る高速クイックを投げた後に、足をゆったり上げて3秒以上かけるスローな投球も披露した。昨季は巨人戦に3勝1敗、防御率2・31をマークし、9年ぶりの勝ち越しに大きく貢献。視察した巨人・中里篤史スコアラーが「フォームも自由自在で苦しめられた。今年も手ごわい投手に変わりない」と警戒するほど、今季もチームの大黒柱だ。

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2015年2月18日のニュース