焼き肉50万円差し入れ!敦賀気比 広島・東出先輩に感謝1勝

[ 2014年8月12日 05:30 ]

<敦賀気比・坂出商>初回2死二塁、敦賀気比・峯は左越えに今大会第1号となる2ランを放つ

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 敦賀気比16―0坂出商

(8月11日 甲子園)
 17年ぶりの夏1勝はど派手な勝ち方だった。敦賀気比自慢の強力打線が大爆発。先発全員、さらに毎回安打となる21安打16得点。いずれも、福井県勢の最多記録を打ち立て、東哲平監督は「いいゲームをして頼もしかった。集中してやってくれた」と最敬礼した。

 福井大会では5試合での大会記録となるチーム打率・438。初回、いきなり猛威を振るった。1点を先制し、なおも2死二塁から、峯が左中間へ2ランを放った。開幕2試合目で飛び出した今大会第1号。高校通算32本目を大舞台で記録した5番打者は「入るとは思わなかった。よく伸びてくれた」と目を丸くした。この回4得点で一気に流れをつかんだ。

 大会第2号は1番・篠原だ。5回に右越え2ラン。公式戦初本塁打を甲子園で放ち、さらに2二塁打を含む4安打4打点の大暴れである。「自分の仕事をしてチームに勢いをつけられてよかった」。春からの打撃好調を見込まれ、福井大会直前に1番打者に抜てきされた2年生。東監督の期待以上の活躍に「次の試合もいいところを見せたい」と意気軒高だった。

 憧れの大先輩への御礼も込めた。5年ぶりの出場を決めた後、東監督のもとに、OBで指揮官と同期だった広島の東出から「みんなで食べて」と大量の肉の差し入れが届いた。50万円相当である。今月に入り、選手、スタッフ総勢89人で焼き肉にして平らげた。食べ盛りがおなかいっぱいである。8回に中前2点打を放ち、先発全員安打を決めた2番・下村は「(東出先輩のおかげで)1勝できました」と感謝した。

 2安打2打点の浅井主将は「持ち味の打線で圧倒できた。最高の試合」と総括。甲子園で思う存分に力を発揮した後輩に東出も驚いたに違いない。

 ▽毎回安打 敦賀気比が1回戦の坂出商戦で記録。今大会初で通算72度目。

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