大分 ベテラン佐野監督は勇退の意向「校歌を歌う夢は後任に」

[ 2014年8月12日 17:01 ]

<日本文理・大分>初戦敗退の大分ナインは無念の表情

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 大分2―5日本文理

(8月12日 甲子園)
 152キロ右腕、ドラフト候補のエース佐野を擁して春夏通じて甲子園初勝利を狙った大分はミスに泣いた。

 初回に先頭打者の井上が右中間へ三塁打を放ち、続く2番・河室の遊撃への内野安打で幸先よく先制。しかしその後は「チャンスでバント失敗、サインミス、けん制アウトなどミスが重なったのが大きかった。それがすべてです」と大分・佐野監督は力なく肩を落とした。

 エースの佐野については「本来のピッチングではなかった。中盤以降、相手打線にスライダーを見極められてしまった」と7回に4安打を集中されての3失点を悔やんだ。

 部長、副部長時代も含め大分の指導者を30年以上も務めた佐野監督は「けじめをつけたい。(後任が)控えているので」と今大会限りで勇退する意向を示し、「やっと甲子園に来られて、OBとして校歌を歌いたかった。その夢は後任に託します。(今後は)何らかの形で野球に携わりたい」と、志半ばでの勇退に悔しさをにじませていた。

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2014年8月12日のニュース