高木竜また足踏み 山井バッサリ「仕方ないわけない」

[ 2012年10月22日 06:00 ]

<巨・中>9回1死満塁、降板する岩瀬(右)の奥で険しい表情の高木監督

セ・リーグ クライマックスシリーズ 中日2-3巨人

(10月21日 東京D)
 中日にとっては、悪夢のような展開となった。ファイナルS突破へあと1勝としてから2連敗。高木監督は「お互いらしさが出てきたし、これであしたが最後」と努めて冷静に話そうとしたが、その表情は怒りに満ちあふれていた。

 9回1死満塁で登板し、追い込みながら代打石井にサヨナラ打を許した山井を「仕方ないわけない。三振が取れる投手なんだから」と切り捨てた。7番手の岩瀬が招いたピンチ。酷な場面で登板した抑えの山井は「自分の中で球に力はあったと思う。見逃し三振を狙いにいった」という速球で詰まらせたが、その分だけ打球がぽとりと左前に落ちた。

 打線も5回にブランコの一発で追いつきながら、9残塁。特に7番から6番に上げた森野が初回2死満塁、3回2死二、三塁で凡退するなど大ブレーキ。指揮官のもくろみは外れ、計8投手をつぎ込んでの後味の悪い敗戦。高木監督は「泣いても笑ってもあと1つ。ちょうどいいんじゃない」と、最後は自らを奮い立たせるように話した。

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2012年10月22日のニュース