高卒ルーキー秋山 ホロ苦先発デビュー

[ 2010年8月21日 19:12 ]

 【阪神3―8巨人】ベンチに戻った先発・秋山の目は真っ赤だった。責められる内容ではない。それでも悔しさがこみ上げてくる。

 駒不足を象徴するように、阪神では10年ぶりとなる高校出1年目でのマウンド。2点を失った二回以降に立ち直った右腕だが、六回に落とし穴が待っていた。
 それまで有効だった変化球を痛打された。2死一塁で長野にカーブを中前へはじき返されて一、二塁。続く脇谷に初球から2球続けて同じコースに投げたカーブをとらえられて右中間を破られる。2点三塁打となって逆転を許し「長打を打たれている球なので、もう一つ低く投げないと、とすごく感じた」と反省した。
 結果的に勝ち投手の権利を得ながら続投させたことが裏目に。真弓監督は「それなりの投球ができていたからね」。裏を返せば、一時代を築いた左腕ウィリアムスのような安定感のある救援がいないということだろう。
 指揮官は「勝ちが付かなかったのは残念だが、次に期待できます」と19歳を評価したが、それが逆に投手陣の苦しさを表しているように映った。

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2010年8月21日のニュース