頭一つ抜けていた興南 5試合で2ケタ安打マーク

[ 2010年8月21日 17:30 ]

記念撮影で肩を組む興南・島袋(右)と東海大相模・一二三の両校エース

 史上6校目の春夏連覇を達成した興南(沖縄)は、総合力で頭一つ抜けていた。エースの島袋は、走者を背負ってからの投球が落ち着いていた。慶田城、我如古ら打線は振りが非常に鋭く、決勝は19安打で13得点。6試合中5試合で2けた安打をマークした。守備や走塁もレベルが高く、野球に躍動感があった。

 準優勝の東海大相模(神奈川)は3試合で2けた得点と打線に破壊力があった。右横手投げの一二三は3回戦で1安打完封したが、四死球が多く安定感を欠いた。

 4強の報徳学園(兵庫)は投手陣が安定していた。準決勝では興南を苦しめた。成田(千葉)はエース中川を中心にまとまっていた。

 2連覇を目指した中京大中京(愛知)は2回戦で姿を消した。初出場6校は、代表が現行の49となった1978年大会以降で初めてすべて初戦敗退となった。

 1番打者の活躍が目を引いた。興南の国吉陸は6試合で14安打と大当たり。関東一(東東京)の山下は2本塁打とパンチ力があった。本塁打は大会を通じて26本だったが、目立つスラッガーはあまりいなかった。

 早実(西東京)が21得点で中京大中京を下したように、大差が付いてしまう試合が目立った。

 観客が4万人以上になったのは14試合。中断こそあったものの、雨による順延はなかった。

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2010年8月21日のニュース