名将・栽監督も届かなかった…沖縄勢53年目の初歓喜

[ 2010年8月21日 16:34 ]

<興南・東海大相模>史上6校目の春夏連覇を果たし、山川(手前)と喜ぶ完投した興南・島袋

興南 春夏連覇!60年ぶりのビッグイニング!

まるで別人 勝ちにこだわった島袋 奪三振は最少

島袋を支えた恋女房「三振を狙わないことがよかった」

 【興南13―1東海大相模】興南が沖縄に初めて夏の甲子園大会制覇をもたらした。

 沖縄の高校が夏の大会に初めて出場したのは1958年。当時はまだ米国の統治下だった。首里は初戦に0―3で敗退。甲子園の土が当時の植物検疫に抵触するとして、持ち込みを許されなかった悲話は有名だ。首里は63年に沖縄のチームとして甲子園大会の初勝利を挙げた。

 夏の大会で初めて決勝に進んだのは90年。故栽弘義監督が率いた沖縄水産は天理(奈良)に0―1で惜敗した。栽監督の沖縄水産は翌91年にも決勝に進出したが、大阪桐蔭に8―13で敗れ、2年連続で準優勝に終わっている。

 春の選抜大会には60年に、那覇が沖縄から初めて出場。沖縄尚学が99年の選抜大会を制して、沖縄に春夏を通じて初めて優勝旗が渡った。沖縄尚学は2008年に2度目の優勝。今春の甲子園は興南が栄冠をつかんだ。

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2010年8月21日のニュース