完全にイチローのペースだ!9試合で12安打

[ 2009年4月26日 06:00 ]

<エンゼス・マリナーズ>7回1死、イチローが一塁へ激走する

 【マリナーズ8―3エンゼルス】マリナーズ・イチローが24日(日本時間25日)、エンゼルス戦で3試合連続の“マルチ”となる2安打。胃潰瘍(かいよう)による開幕からの8試合の欠場をものともせず、年間200安打のペースに乗せた。

 「それは聞くまでもないんじゃないですかねえ」。一挙6点を奪った5回の攻撃。イチローは無死から中前打を放ち、打者一巡の猛攻の起点となった。先頭打者として満足か、の問いに、さも当然といった表情で答えた。7回にも「サードの位置は見ていたけど、意図的(に打球の勢いを殺したの)ではない」との三塁内野安打。これで故障者リストから復帰した16日からの9試合で計12安打。開幕から8試合欠場を差し引いて年間154試合に換算すると、「205・3安打」となる。メジャー新記録の9年連続200安打へ、天才打者はきっちりペースを上げてきた。
 また、9年連続となるシーズン100得点へも光が見えた。5回の攻撃では3番グリフィー、4番ベルトレの連打で今季4得点目となるホームを踏んだ。この試合まで2人の打率は・171と・164。イチローは前日まで6度得点圏に進んだが、本塁に還ってきたのは1度しかなかった。主軸の復調。自身の記録にとっても、チームにとっても明るい兆しだ。
 「それも聞くまでもないんじゃないですか」。この日は珍しく1度も右翼での守備機会がなかった。暇だったのでは…との報道陣の問いを、イチローは笑い飛ばした。チームは今季最多の17安打を放って快勝。「(チームの攻撃には)形がいろいろあるんじゃないですか。そこが(去年と)違うと思う」。マ軍もイチローも勢いは加速する。それも、聞くまでもないことだ。

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2009年4月26日のニュース