満足そうな落合監督「6回の攻防がすべて」

[ 2009年4月26日 14:32 ]

巨人に勝利し、先制打の森野(31)を迎える中日先発の川井

 【中日8-0巨人】初回から巨人先発グライシンガーを攻略した中日が3連戦を勝ち越し。森野の適時二塁打、ブランコの中前適時打、藤井の左前適時打で3点を先制した後、3回には和田の右犠飛で中押し、6回には荒木の右前2点適時打でダメ押し点を入れた。中日は今季初登板の左腕川井が5回を4安打無失点に抑え、昨年4月16日の巨人戦以来の通算2勝目。

 本塁打が出やすく、落合監督が「空中戦は仕方ない」という東京ドームでは、4点はセーフティーリードとはいえない。それだけに、中日にとっては、4―0の6回に加えた2点が大きかった。

 藤井、小山が藤田の代わりばなをとらえて連打とし、代打の代打、立浪は西村健から四球を選んで無死満塁と好機を広げた。続く荒木が右前にはじき返して2者を迎え入れ「チャンスだったので、何とか打ちたかった」と胸を張った。
 その裏、2番手の斉藤が二死満塁と攻め立てられると、ベンチは代打の李スンヨプに対して小林正を投入。左腕が強打者を遊飛に打ち取って大勢が決まった。巨人相手に勝ち越し。落合監督は「6回の攻防がすべて」と満足そうに振り返った。
 中日は6回の攻撃を勝負どころと見定め、無失点だった川井に代打を送った。その後、小刻みに登板した5投手も本塁を踏ませず、無失点リレー。連投続きだった岩瀬や高橋を出さずにすんだ。
 16安打で8点を奪った野手陣は笑顔で、指揮官は「たまには岩瀬を休ませないとな」との言葉を残してバスに乗り込んだ。

 ≪川井 2勝どちらも巨人から≫中日先発の川井は今季初登板で初勝利をマーク。「低めに投げればゴロになると思った」とカーブを有効に使い、緩急をつけて5回を無失点で切り抜けた。
 昨季挙げた1勝も巨人相手で、通算2勝目もライバル球団から。プロ5年目の左腕は「これを自信にして、与えられたチャンスで頑張る」と意気込んだ。

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2009年4月26日のニュース