帰ってきたレオキラー 成瀬が今季初勝利

[ 2009年4月26日 06:00 ]

<西・ロ>笑顔で今季初勝利の成瀬を祝うバレンタイン監督(左)

 【ロッテ3-2西武】それは完全復活を感じさせる内容だった。ロッテ・成瀬が西武打線を相手に6回1/3を4安打2失点で今季初勝利だ。

 「下半身を使って投球できた。全体的に直球を低めに集めることができた」。9日前の直球とは別物だった。今季初先発の16日、楽天戦は直球が高めに浮いて5回0/3で5失点KOされた。この日の直球は最速141キロ。打者の懐、そして低めを丁寧に突いた。直球が切れれば変化球もさえる成瀬本来の投球が戻ってきた。4回2死二、三塁ではファウルで粘る佐藤に負けじとストライクを投げ続け、12球目に内角直球で見逃し三振。「内角を攻めて、厳しいコースで打ち取れたのは満足」と話す左腕をバレンタイン監督も「一番いい時に戻った内容」と称えた。
 2月の石垣島キャンプで左内転筋を痛めて出遅れた。走り込み、投げ込みが不足して下半身の粘り、肩のスタミナに不安を抱えたままシーズンイン。それでもこの1週間は50メートルの距離で低く強い球を投げる遠投を繰り返し、通常1度のブルペンに2度行って肩を強化。「ケガを治すことを第一に考えていたが、じれったさがあった」と振り返りながらも何とか今季初勝利を手にした。
 07年は西武戦負けなしの6勝も、昨年は2戦2敗。2年ぶりの白星に「去年やられているから不安はあった。完ぺきな投球ではないが、西武からの勝ち星は大きい」。帰ってきたレオキラーが自信も取り戻した。

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2009年4月26日のニュース