【柔道】鈴木桂治監督が明かす異例の代表早期内定のワケ「出さないことで選手との信頼関係を失うのは」

[ 2026年3月11日 14:26 ]

柔道男子日本代表の鈴木桂治監督
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 全日本柔道連盟は11日までに強化委員会を開き、世界選手権(10月、アゼルバイジャン・バクー)の代表選手が新たに5人決まったと発表した。

 昨年の世界選手権とグランドスラム(GS)東京大会で優勝した男子90キロ級の村尾三四郎(25=JESエレベーター)、女子52キロ級の阿部詩(25=パーク24)、女子63キロ級の嘉重春樺(26=ブイテクノロジー)、女子70キロ級の田中志歩(27=JR東日本)の4人は内規によって既に内定済み。今回の強化委員会では新たに、男子66キロ級の武岡毅(26=パーク24)と阿部一二三(28=パーク24)、男子81キロ級の老野祐平(24=旭化成)、男子90キロ級の田嶋剛希(28=パーク24)、男子100キロ級の新井道大(21=東海大3年)の5人がそれぞれの階級における他の選手との「明確な差(他の選手が全日本選抜体重別選手権で優勝しても当該選手の戦績が上回る場合)」があると判断され内定が決まった。女子は新たな代表内定者は決まらず、全日本選抜体重別選手権(4月4~5日、福岡国際センター)の結果を待つこととなった。

 従来は選抜体重別終了後に開かれる強化委員会で世界選手権の代表が話し合われるが、直近1年間の国際大会での実績や国内ポイントから3月の時点で早期内定が出るのは極めて異例。男子日本代表の鈴木桂治監督は「この時期に出したいわけではない。ただ明らかな差が出てしまったことと、出さないことで選手との信頼関係を失うのは得策ではない」と私見を述べた。

 昨年の選抜体重別において、男子66キロ級は顕徳海利が優勝で小野日向が準優勝。阿部一二三と武岡毅はともに3位だったが、世界選手権の代表には阿部と武岡が選出された。男子81キロ級では老野祐平が優勝し、五輪2連覇王者の永瀬貴規は初戦敗退。それでも永瀬は過去の実績から代表に選出された。このような例から「選抜体重別に負けても代表に選ぶ選手がいるのであれば、それはもう内定の一つの条件なのでは」「逆算するとその時点で何で選ばないの?」という意見も出たという。

 11日、選抜体重別の出場選手及び組み合わせが発表された。代表に内定している男女計9人は全員エントリーせず。特に男子は同時派遣の2階級も既に2枠埋まっているため、66キロ級、81キロ級、90キロ級、100キロ級の選手たちは優勝しても代表入りの可能性がない状況で試合に臨むこととなる。それでは選抜体重別の大会としての価値が薄れてしまうという考え方もある。その中での異例の早期内定。鈴木桂治監督は「選手との信頼関係が最も重要。それを理由に内定を出さないのでは、選手の信頼を失ってしまう可能性もある。選手との関係をしっかり築くためにも、結果を出した選手には応えようという考えを持っている」と意図を説明した。

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