【Sスケート】高木美帆 現役引退 5日の世界選手権で幕「私のスケート人生の一区切りに」

[ 2026年3月5日 04:45 ]

5日から開催される世界選手権での引退を発表した高木美帆
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 夏冬通じ日本女子最多の五輪メダル通算10個を誇るスピードスケートの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が4日、ヘーレンフェーン(オランダ)で5~8日に開催される世界選手権終了後に現役を引退する意向を示した。自身のインスタグラムで明かし、帰国後に会見を開く予定という。集大成となる今大会は短距離から長距離の4種目総合で競うオールラウンド部門にエントリーし、完全燃焼を目指す。

 数々の金字塔を打ち立てた高木が、リンクに別れを告げる。この日、自身のSNSで進退に言及。オールラウンド部門で出場する世界選手権を「私のスケート人生の一区切りにしようと思っている」とつづった。大会直前の公表については「一区切りとなる瞬間をここまで応援してくださった皆さんとともに迎えたい」と加えた。

 2月のミラノ・コルティナ五輪では500、1000メートルと団体追い抜きで銅メダルを獲得。五輪メダル数は日本女子で前人未到の10個、男子を含めても日本勢歴代3位となった。ただ世界記録を持ちながら五輪での金メダルがなかった最終種目の1500メートルで6位。レース後は長年付き添うオランダ人のヨハン・デビット氏と抱き合い、号泣した。「挑戦は終わったんだな」と語っていた。

 スーパー中学生として15歳で10年バンクーバー大会に初出場。レースに懸ける熱量は他を圧倒し、18年平昌大会以降は常に「これで最後」というスタイルを貫き、唯一無二の足跡を刻んだ。3年前には自ら「チーム・ゴールド」を立ち上げ、さらに心身を追い込んだ。疲労、食べた物への反応から寝込み、顔にはアトピー性皮膚炎が現れたことも。2日夜、オランダのホテルでその仲間に引退と感謝を伝えたという。

 ラストレースの舞台は、短距離から長距離の4種目総合で競う世界選手権オールラウンド部門。18年に日本勢初の総合優勝を果たした思い出深い大会だ。「残りの期間も変わらずに高みへ挑みにいきます」。歴代最強と言われた求道者は最後まで全身全霊を注ぐ。

 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1994年(平6)5月22日生まれ、北海道幕別町出身の31歳。北海道・帯広南商高、日体大出。5歳でスケートを始める。14年ソチ大会は代表選考会で落選したが、五輪4度出場。18年平昌の団体追い抜き、22年北京の1000メートルで金メダル。W杯日本勢最多の通算38勝。19年3月に出した1500メートル1分49秒83は現在の世界記録。家族は両親と兄、姉・菜那さん。身長1メートル65。

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