三段目の行徳が勝ち越し「健康に問題なく相撲取れることがよかった」心筋炎で命の危機から今場所復帰

[ 2026年1月23日 07:07 ]

大相撲初場所12日目 ( 2026年1月22日    東京・両国国技館 )

<初場所12日目>行徳が寄り切って勝利(撮影・篠原岳夫)
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西三段目29枚目の行徳(23=玉ノ井部屋)が浜ノ海(24=時津風部屋)を下して勝ち越しを決めた。もろ差しで両下手を取ってからじっくり前に出て寄り切り。「慌てるといいことないので落ち着いていこうと」と攻め急がず慎重に勝負を決めた。

 一昨年の国民スポーツ大会で3位に入り、幕下最下位格付け出しで昨年夏場所初土俵。付け出しながら大学相撲部には入っておらず、出身の東京・文京針ケ谷相撲クラブや足立新田高でコーチをしていたという異色の経歴で注目を集めた。デビュー場所から6勝1敗、5勝2敗と好成績を続けて幕下15枚目以内まで番付を上げたが、昨年8月の夏合宿中に虫刺されが原因となって心筋炎を発症。秋場所は1番相撲だけ出場したが「心臓の動きがおかしかった」と命の危険を感じて翌日から休場し、集中治療室(ICU)に入るなど入院生活を余儀なくされた。しばらくは心拍数を上げないように運動禁止に。「めっちゃ稽古したかったけど、徹底して我慢することが大事とリハビリの先生から言われた。しっかり我慢してよかった」。スピード出世での関取昇進も見えていたところからの足踏みに歯がゆい思いもあったが、まずは体を治すことを優先した。

 投薬などの治療を続け、昨年12月初旬から医師の許可を得て稽古を再開。2場所連続休場で三段目まで番付を下げ、今場所から復帰した。「健康に問題なく相撲取れることがよかった。まだまだ本来の動きではないけど、無事に相撲を続けられているのでよかった。親方やリハビリの先生には本当にお世話になったので感謝しかない」。命に関わる深刻な病から復帰を果たし、相撲が取れる喜びと感謝の思いを強めていた。

 今場所は3番相撲で関取り経験者の生田目(23=二子山部屋)に敗れた後、海真(24=田子ノ浦部屋)にも敗れて連敗。デビューから2場所連続ストレートで勝ち越しを決めていただけに「序盤での負けを初めて経験したので気持ちの面でも大変だった」と振り返った。「三段目で本当は全部勝って優勝するぐらいの勢いじゃないといけないけど、いろいろあった中でとりあえず勝ち越すことができてホッとしています」。再出発のスタートを切り、ここから焦らずに再び番付を上げていく。

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