【フィギュア】鍵山優真、2大会連続五輪!父に並ぶ2度目の夢舞台「技術を全て出し切りたい」

[ 2025年12月21日 05:20 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2025年12月20日    東京・国立代々木競技場 )

ファンの声援に応える鍵山優真(撮影・小海途 良幹)
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 来年2月のミラノ・コルティナ五輪代表最終選考会を兼ねて行われ、男子ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)がフリー2位の183・68点を出し、合計287・95点で2連覇を達成した。銀メダルだった22年北京大会に続き2大会連続となる五輪出場権を獲得。2位の佐藤駿(21=エームサービス・明大)も代表入りを確実とし、3位の三浦佳生(20=オリエンタルバイオ・明大)も前進した。21日の全種目終了後に代表発表が行われる。

 五輪決定のうれしさよりも、演技内容の悔しさが大きかった。鍵山は演技後ぼうぜんとなり、キス&クライでは号泣した。

 「まだまだ弱いな」。序盤の4回転のサルコーとトーループを決めたが、その後のトリプルアクセルの回転が抜けるなどミスが相次いだ。それでも「これはゴールでなく通過点に過ぎない」。表現力を示す演技構成点は全3項目を9点台でそろえるなど総合力の強さで逃げ切った。

 再び五輪切符を得るまでの道は険しかった。北京五輪翌シーズンは左足首負傷で大半の試合を欠場。全ての4回転ジャンプを操るマリニン(米国)が台頭し、直接対決で敗れ続けた。昨季は大技4回転フリップを組み込み、さらにルッツ習得も目指すなど高難度ジャンプを求め、崩れる試合が多かった。世界選手権は3位。五輪銀メダリストが、自分の良さを見失った。

 昨季終了後の今年4月中旬。父・正和コーチ(54)に誘われ、小学校時代を過ごした長野・軽井沢に向かった。初めて2人だけでの旅行。牧場で動物と触れ合い、そばを食べ、少し遅く咲いた桜を見つめ、父子は原点に立ち返った。「技術を追い求め過ぎた結果、優真の良さを殺してしまった。一番の武器はスケーティング技術」と正和コーチ。大技追求でなく表現力を含め完成度を高める路線に軌道修正。頭の中がクリアになった。

 92年アルベールビル、94年リレハンメル五輪代表で全日本3連覇経験のある正和コーチと史上初の父子連覇を達成。目標の一つでもあった父と同じ2度目の五輪出場も決まった。「何も守る必要はない。持っている技術を全て出し切りたい」。まだ一度もノーミスで演じたことのないフリー「トゥーランドット」は開催地イタリアが舞台のオペラ。ミラノの地で完璧に演じ切った時、夢の頂が見えてくる。

 ▽フィギュア五輪への道 各3枠の男女は今大会の優勝者が自動的に代表に決まり、残る2人は総合的に選出。2人目は全日本の2、3位、GPファイナルの日本勢上位2人(男子は鍵山と佐藤、女子は中井と坂本)、今季ベストスコア上位3人から決め、上記基準を満たして選考から漏れた選手と世界ランク上位3人などから3人目を選ぶ。2枠のペアは全日本1、2位と、全日本終了時のシーズン最高得点などを基に選考。団体のみのアイスダンスはペアと同じ基準を適用する。

 ◇鍵山 優真(かぎやま・ゆうま)2003年(平15)5月5日生まれ、神奈川県出身の22歳。神奈川・星槎国際高横浜―中京大。22年北京冬季五輪で個人、団体ともに銀メダル。世界選手権は21、22、24年が2位、25年は3位。今季はGPファイナル2位。コーチは父、正和氏と14年ソチ五輪女子銅メダルのカロリナ・コストナーさん。1メートル60。

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