【大学ラグビー】京産大 ミラクル4強 また“逆転サヨナラ勝ち” 殊勲のSO奈須「いけると思った」

[ 2025年12月21日 05:30 ]

第62回全国大学ラグビー選手権大会準々決勝   京産大26―24東海大 ( 2025年12月20日    ヤンマースタジアム長居 )

<大学選手権 準々決勝 京産大・東海大> 後半40分、京産大・奈須(左)が同点トライを決めキックも決まり逆転勝ちする (撮影・亀井 直樹)
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 準々決勝4試合が各地で行われ、初の大学日本一を目指す京産大が東海大に26―24で逆転勝ちし、5大会連続の4強入りを決めた。5点劣勢の後半40分、SO奈須貴大(4年=光泉カトリック)が値千金の同点トライ。SH高木城治(3年=東福岡)が勝ち越しゴールを決めた。慶大との3回戦に続いてラストワンプレーでの“逆転サヨナラ勝ち”。準決勝は関東大学対抗戦を制した明大と対戦する。

 奇跡の扉が開くことを、京産大の選手はまるで知っているかのようだ。5点を追う試合終了間際、ゴール前でFW陣がじわりじわりと前進を続ける。愚直に密集サイドを攻めると、最後はBK勝負に出た。ボールを受けたSO奈須が内へ切れ込み、インゴール中央左へ飛び込んだ。「バックスとの1対1。いけると思った」。試合終了まで残り50秒ほど。殊勲の司令塔は胸を張った。後半40分を告げるホーンが鳴ってからSH高木城が勝ち越しゴールを決めた。

 3回戦の慶大戦に続く“逆転サヨナラ勝ち”は底力の証だ。今秋リーグ戦全試合でSOを務めた副主将の吉本が故障。代わってCTBを本職とする奈須が、慶大戦に続き2戦連続で10番を背負った。「吉本を国立に連れて行きたい思いは当然ある。だけど、今いるメンバーがベストメンバー」。吉本の代役という言い訳は捨て、司令塔として堂々と振る舞うと決めた。その苦労は報われ、最後の最後に奇跡へのスペースが目の前に開けた。

 FL伊藤主将は、手首のテーピングにマジックで書き込んだ。「YD to the 国立」――。「YD」とは吉本大悟の頭文字だ。10人のリーダー制を敷いて始動したチームは、秋季リーグ開幕1週間前に主将を伊藤、副主将を吉本が務めることに決まった。その相方の不在を受け、目標が定まった。「チームに規律を浸透されてくれた大悟を国立に連れて行く」。試合中、テーピングは何度もはがれかけたが、YDの文字を見ながら強く巻き直した。そして、明大との準決勝の舞台となる国立切符をつかんだ。

 これで5大会連続の4強入り。ただ、準決勝は過去11戦全敗で、ファイナルの舞台にたどり着いたことはない。奈須は「挑戦するだけ」と気合を入れ直した。ミラクルの連続には「4強の壁」をも飛び越えていきそうな勢いがある。 (河合 洋介)

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