【全日本相撲選手権】元世界王者の31歳・三輪隼斗が8年ぶり入賞 同郷・穴水の後輩に敗れ「感慨深い」

[ 2025年12月1日 05:39 ]

表彰式前、準優勝の大森康弘(左)と言葉を交わす3位の三輪隼斗
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 第74回天皇杯全日本相撲選手権大会が30日、東京・両国国技館で行われた。この大会は、アマチュア日本一を決める最高峰の大会。今年度の各種大会での成績をポイント化したランキング上位の社会人33人、大学生45人、高校生2人の計80人が出場した。日大1年の鮫島輝が頂点に立ち、史上3人目の1年生アマチュア横綱に輝いた。

 2年連続アマチュア横綱で世界選手権無差別級2連覇の池田俊(24=ソディック)は、開会式には参加したがケガで無念の欠場。慢性的に痛めていた右足甲の剥離骨折と、今月の練習中に左上腕筋を損傷していたことを明かした。野見典展(1965~1967年)以来史上2人目の3連覇という偉業ならず。「出たかったですね…今回3連覇が懸かっていて、実力で負けるなら納得できるけど、やる前に記録が途切れてしまってなんとも言えない気持ちです」と複雑な心境を語った。

 池田と同じ所属で、同じ日本代表メンバーとして今年の世界選手権団体優勝に貢献した三輪隼斗(31=ソディック)が今大会3位に入った。持ち味の低い攻めが光り、予選では今季3冠の篠侑磨(金沢学院大3年)を破るなど3戦全勝で通過。決勝トーナメントに入ると、鋭い立ち合いから一気に前に出る速攻相撲も見せた。準々決勝では、ベテランの技術を存分に発揮。身長1メートル75、体重110キロの自身よりも12センチ、50キロ大きなムンフビルグーン(日大1年)を、もろ差しから右で外掛け、下手投げで崩してからの切り返し、最後は相手の左小手投げに乗じて差し手を突きつけての寄り倒しと技の連続で見事に攻略した。「初戦から体が動いていて、良いところまで行けるのではと思っていた。自分の相撲が取れた」と納得の内容だった。

 準決勝の相手は、石川・穴水少年相撲教室の9学年後輩にあたる大森康弘(金沢学院大4年)。昨年の国民スポーツ大会で団体優勝した石川県のチームメートであり、普段から一緒に稽古している間柄だ。「大森を小学生の頃から知っているし指導もしてきたので、全日本の準決勝で当たるのは感慨深いものがあった。同じ穴水町出身でこの大舞台で対戦できたのはよかった。結果は負けて悔しい部分もあったが、彼の成長を見られてうれしいところもあった」。表彰式前には、談笑しながら健闘を称え合う姿も見られた。

 2013年の日体大1年時から13年連続出場。準優勝だった2017年以来8年ぶりに入賞を果たした。30代でのベスト4入りは、2016年の荒木関健悟(当時30歳、現・東洋大監督)以来のことだった。「ここ最近、全日本では良い成績を残せていなかった。学生はみんな強いので、唯一の社会人としてベスト4に入れたのはよかった」。世界選手権6度の出場、2023年ワールドコンバットゲームズ無差別級金メダルなど数々の実績を残してきた日本のレジェンド。社会人9年目の31歳ながら、この大会に向けて「下半身中心に稽古をしてきた。基本稽古にぶつかりを多めに行ったのが結果に結びついた」とさらなる進化を遂げてきた。かつて横綱・大の里の憧れでもあった三輪は、まだまだアマチュア相撲界のトップを走り続けていく。

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