【アメフト】関学大 亡き部員にささげる2年ぶり甲子園ボウル出場 14日に聖地で立命大と初の関西決戦

[ 2025年12月1日 05:30 ]

アメリカンフットボール全日本大学選手権準決勝   関学大52―7関大 ( 2025年11月30日    ヤンマースタジアム長居 )

<関学大・関西大>58回目の甲子園ボウル出場を決め中西さんの写真を手に気勢を上げる前田主将(前列右から3人目)ら関学の選手たち(撮影・長嶋 久樹)
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 アメリカンフットボールの全日本大学選手権準決勝が30日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、関学大(関西1位)が関大(関西3位)との関西勢対決を52―7で制し、決勝の甲子園ボウル(14日・甲子園球場)出場を決めた。2年ぶり58度目の出場となり、2連覇を目指す立命大(関西2位)と対戦する。関西勢同士の顔合わせは初。11月25日に病気で亡くなったチームメートのOL中西春貴さん(3年)にささげる勝利だった。

 姿は見えなくても背番号「71」はフィールドにいた。オフェンスの時は一緒にラインを押し、ディフェンスでは明るい声で仲間を鼓舞する。2年ぶりの甲子園ボウル出場を決めた関学大。52―7の快勝劇には、もう一人の“ヒーロー”が存在した。

 悲しみを力に変え、聖地へたどり着いた。3年生のOL中西春貴さん(享年21)が病気のため11月25日に死去。選手には同26日朝のミーティングで伝えられた。

 「あいつ(中西さん)に勝つために筋トレを頑張ってきた。あいつのおかげで今の自分があります」

 そう話す紅本隆成(4年)の手には、中西さんが愛用したグローブが握られていた。関西学院中から同じポジションの先輩後輩。「かわいい弟分みたいな感じでした」。OLといえばオフェンスの生命線。紅本らの奮闘で、7TDの猛攻が生まれた。

 「アメフトが本当に好きなヤツで。あいつと一緒にプレーできて良かった」

 同じ学年、ユニットでしのぎを削った谷内志郎(3年)は背番号「70」。整列の時、「72」の大川航生(4年)と相談し、間に1人分のスペースを作った。まるで、そこに中西さんがいるように。

 「選手は燃えていたと思うし、いい供養になりました」

 大村和輝監督は神妙な顔で振り返った。立命大と史上初の関西決戦で争う甲子園ボウル。中西さんと一緒に「上ヶ原ブルーナイツ」でフットボールを始めたWRリンスコット・トバヤス(3年)は「あいつの思いも背負って戦う」と誓った。墓前へ報告するのは決戦の後。学生日本一の称号とともに――。 (堀田 和昭)

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