ファジー・ゼラー氏死去 74歳 マスターズ初出場初Vなどメジャー2勝 ウッズへの“差別発言”で批判も

[ 2025年11月28日 07:46 ]

2005年マスターズでのファジー・ゼラー氏(AP)
Photo By AP

 米男子ゴルフツアーでメジャー2勝を含む通算10勝のファジー・ゼラー氏(米国)が74歳で亡くなったと、AP通信が27日(日本時間28日)に報じた。ゼラー氏の娘が元同僚に父の死を伝えたという。死因は明らかになっていない。

 米インディアナ州出身のゼラー氏はヒューストン大を経て、1973年にプロゴルファーに転向。79年のマスターズでエド・スニード、トム・ワトソンとの3人によるプレーオフを制し、史上3人目となる初出場初優勝を達成した。従来は最終ラウンド翌日にプレーオフを実施していたマスターズで、この年からサドンデス方式が採用された。

 84年の全米オープンではグレグ・ノーマンとのプレーオフを制してメジャー通算2勝目。ノーマンと優勝争いを繰り広げた最終ラウンドでは“降参”したかのようにフェアウエーで白いタオルを振り回し、翌日のプレーオフでは敗れたノーマンが逆に白いタオルを振った。

 陽気で気さくな人柄で愛されたが、評価が一変したのは97年のマスターズ。21歳で初優勝したタイガー・ウッズへのコメントを求められ、称賛とともに「(前年優勝者がメニューを決めるチャンピオンズディナーで)来年はフライドチキンやカラードグリーンを出さないように言ってくれ」とジョークを飛ばしたのが黒人差別と受け取られ、激しい批判を浴びた。ゼラー氏は謝罪してウッズも受け入れたが、数年にわたって殺害予告を受けていたと後年明かした。ゼラー氏は2008年に専門誌で「人生最悪の出来事だ。あれはジョークだったと数え切れないほど謝罪したが、事実は決して消えるものではないことを受け入れた」と後悔を記した。

 チャンピオンズツアーでは2勝をマーク。21年に他界した夫人との間に3人の子供がいる。85年には全米ゴルフ協会(USGA)から卓越したスポーツマンシップを称えられ、ボブ・ジョーンズ賞を受賞した。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年11月28日のニュース