安青錦 周囲を感化した“人生を懸けて相撲と向き合う”姿勢、人柄でも魅了

[ 2025年11月25日 05:00 ]

関大の稽古に練習生として参加した安青錦(右)=山中新大さん提供
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 【ウクライナから来た新大関(2)】安青錦の低い姿勢を保つ取り口について、八角理事長(元横綱・北勝海)は「天性のもの。背筋の強さがないとできない」と称賛する。相手ははたくか投げるしかなくなる前傾姿勢という武器は背筋の強さがあればこそだ。

 安青錦が22年4月に来日後、共に稽古した関大元部員で安治川部屋マネジャーの坂本明優さんは言う。「背中をマッサージする時、押すと異常に跳ね返る。手術してバネを入れたのかと思うほど。“バネのような筋肉”を初めて理解した」

 来日1カ月後の西日本学生選手権で、関大は45年ぶりの1部復帰を果たした。安青錦が出場したわけではないが、練習を共にし、技術、トレーニング法で部員を感化。「人生を懸けて相撲と向き合う人を初めて見た」。その姿勢が、当初は入門を認めるか悩んだ安治川親方(元関脇・安美錦)も動かし、角界入りへつながった。

 関大の桝井繁春総監督は7月を思い出す。関大から昨年のドラフト1位でプロ野球・中日入りした金丸夢斗と名古屋市内の高級中華料理店で食事。フカヒレが入ったスープが出てきたが「関大前駅の王将で食べたギョーザとラーメンの方がおいしかった」と漏らした。「頭がいいしTPOをわきまえている。何より素直でうれしかった」。人柄でも周囲を魅了し、来日3年7カ月で大関を射止めた。(特別取材班)

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