アメフト九州大 届かなかった1点 灘高野球部出身のQB山縣「QBとして一番きつい試合になった…」

[ 2025年11月16日 22:31 ]

全国大学アメリカンフットボール選手権2回戦   九州大13―14中京大 ( 2025年11月16日    上野スポーツビレッジ美浜 )

<中京大・九州大>パスを狙う九州大QB山縣(撮影・堀田 和昭)
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 最後の最後まで、九州大QB山縣肇(4年)はチームメイトを信じていた。「もう1回、オフェンスが回ってくるかな、と思って、準備してたんですけど…」。1点をリードする中京大は、試合終了間際の攻撃も、リスクを冒さず、時計を回しながらドライブを進めていく。サイドラインで耳にしたゲームオーバーのホイッスル。山縣は天を仰ぎ、終了の整列に歩を進めた。

 「悔しかったのが一番。これだけのオフェンスライン、バックスがいて、勝たせられなかったのは、QBとして一番きつい試合になった…」

 司令塔は自分を責めたものの、山縣がいればこそ、アウェーの地で東海の雄と互角以上の戦いが演じられた。3―14と突き放された第210分53秒にTDパス。第3QにLB山田敢太主将(4年)のインターセプトで攻撃権を奪い、FGで追加点で1点差まで追い上げた。勝利の女神を一度は振り向かせただけに、山縣の悔いは大きい。

 「前半、ちょっとプレーを慎重にいきすぎて、パスのタイミングが一瞬遅れた。まあ、実力不足なんでしょうが…」

 全国屈指の秀才が集まる兵庫・灘高出身。野球部で捕手を務め、九州大工学部に進み、アメフトの門を叩いた。2年まではWR中心に練習し、昨年からQBへ転向。わずか2年で、背番号3はオフェンスに欠かせない存在となった。

 大学院へ進む来季は、コーチとして後進の指導にあたる。後輩に自分と同じ思いはさせたくない。「勝てなかった失敗を受け止めて、その教訓を生かしていきます」。届かなかった1点は、立場を変えて追い求めていく。

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