大の里が横綱初V!豊昇龍に本割で黒星も…物言いついた決定戦でリベンジ「淡々とを意識して勝ち切れた」

[ 2025年9月28日 17:35 ]

<大相撲秋場所千秋楽>賜杯が授与された大の里(撮影・藤山 由理)
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 大相撲秋場所は28日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、単独首位で迎えた横綱・大の里(25=二所ノ関部屋)が豊昇龍(26=立浪部屋)との横綱同士による優勝決定戦を制して2場所ぶり5度目の優勝を果たした。横綱としては初制覇で、日本出身力士の年間3度の優勝は1997年の貴乃花以来となった。

 大の里は先場所は新横綱でワーストとなる4つの金星を配給し、11勝4敗で新横綱優勝と3場所連続優勝を逃した。「あまり良くなかった。最善の準備をして、同じ失敗をしないように」。場所前の横綱審議委員会による稽古総見では、豊昇龍らとの申し合いで3勝8敗とやや物足りない内容。それでも二所ノ関一門の連合稽古で琴桜をもろ差しなどで圧倒し、境川部屋に出向いて左をうまく使うなど手応えをつかんだ。

 横綱として2場所目。今場所は初日の新小結・安青錦戦から連勝で好スタートを切った。鬼門の4日目に伯桜鵬に敗れるも「しっかり切り替えてやります」と立て直し5日目から、先場所で初優勝の琴勝峰を下すなど怒濤(どとう)の10連勝。初日から11連勝の豊昇龍を13日目にかわして単独トップに立ち、この日は本割であっけなく敗れて13勝2敗で優勝決定戦へ。気持ちを立て直して臨んだ決定戦では寄り倒しで豊昇龍を下し、一度は物言いがついたものの行司軍配通りで大の里の優勝となった。

 優勝決定後の場内インタビューでは「先場所苦しい経験してもうあの経験は2度としたくないということで稽古に励んで、きょうこうやって2場所目で優勝することができてうれしい」と喜びを語った。

 不戦勝だった14日目を終えて師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)から「淡々といきなさい」と助言を受けたと明かし、「本割は淡々とじゃなかったですけど、優勝決定戦は淡々とやることを意識してしっかり勝ち切ることができました」と笑みを浮かべた。

 大の里は東京場所にめっぽう強い。幕下10枚目格付け出しでデビューした23年夏場所から今場所の千秋楽まで112戦91勝21敗で勝率8割超。新十両だった23年秋場所から全ての東京場所で2桁勝利をマークし、優勝も5回中4回となった。

 ◇大の里 泰輝(おおのさと・だいき=本名中村泰輝)2000年(平12)6月7日生まれ、石川県津幡町出身の25歳。7歳から相撲を始め新潟に相撲留学。能生中→海洋高。日体大では1年時に学生横綱、3、4年時にアマ横綱に輝くなど13冠。元横綱・稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋に入門し、23年夏場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。2場所で十両に昇進し24年初場所で新入幕。同年夏場所で幕内優勝。2度目の優勝を果たした同年秋場所後に大関に昇進した。今年春場所、夏場所で連続優勝。同年夏場所後に第75代横綱に昇進した。1メートル92、187キロ。得意は突き、押し、右四つ、寄り。家族は両親と妹。

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