【レスリング】藤波朱理「最初で最後」のチャンス 準地元で輝く!愛知・名古屋アジア大会まであと1年

[ 2025年9月19日 04:35 ]

アジア大会への熱い思いを抱く藤波朱理。右は父・俊一コーチ、左は練習パートナーの山口海輝さん
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 26年9月19日に開幕する愛知・名古屋アジア大会まで、あと1年。三重県四日市市出身で24年パリ五輪レスリング女子53キロ級金メダルの藤波朱理(21=日体大)は準地元で行われる一生に一度の国際総合大会出場を熱望する一人だ。スポニチの単独取材に応じ、大会への意欲や転向した57キロ級への準備状況を明かした。(取材・構成 阿部 令)

アスリートにとって地元の声援ほど心強いものはない。17年9月から続く公式戦141連勝中の藤波にとっても、それは同じだ。「競技人生で地元で(総合競技)大会があるのは最初で最後だと思う。絶対に自分が出て、地元の人の前でレスリングをしたい思いが強い」と目を輝かせる。

 3歳で競技を始め、いなべ総合学園高を卒業するまでの18年間を三重で過ごした。今は東京で競技と学業に打ち込むが、今年8月末には四日市市で「第1回藤波朱理杯」を開催した。「レスリングのおかげでいろんな経験ができて、夢ができた。自分なりの形で恩返しをしたい」との思いは強いだけに、アジア大会は地元の人に直に勇姿を見てもらう願ってもないチャンスだ。

 パリ五輪後には57キロ級に転向する決断を下し、4月には同級でジュニア・クイーンズ杯を制した。2試合をいずれも第1ピリオドでテクニカルスペリオリティー勝ちする圧巻の内容だったが、「4キロの差を感じた。心と体の準備をしっかりして挑みたいという思いがあった」と、世界選手権の代表権を懸けた6月の全日本選抜選手権を回避。じっくりと57キロ級に慣らす選択をし、5カ月が経過した。

 4月からは男子の元65キロ級全日本王者の山口海輝さん(26)がコーチ兼専属パートナーとなり、週3、4回の練習を共にする。引き続き父・俊一コーチの指導も受けるが、2年前まで現役だった山口さんの視点は「発見だらけ」だと言い、「強度の高いスパーリングや、シチュエーション練習ができている。5カ月になるが、それよりも濃い時間を過ごせている」と話す。10月のU23世界選手権(セルビア・ノビサド)は転向後初の国際大会。鍛錬の成果を出す舞台は、まもなくだ。

 アジア大会の代表選考は12月の全日本選手権と、来年6月の全日本選抜選手権との2段階選考となる見通し。厳しい国内選考レースはまだまだ続くが、「自分がもっともっと輝く」舞台は、絶対に譲るつもりはない。

 ▽アジア大会 五輪の実施競技に加え、セパタクローやカバディなどアジア特有の競技も行う総合大会。1951年にニューデリーで第1回大会が開かれ、日本は58年に東京、94年に広島で夏季大会を開催。来年の愛知・名古屋大会はeスポーツなども含めた41競技を実施し、約1万5000人の選手らが参加見込み。岐阜県や静岡県、東京都、大阪府で行う競技もある。26年9月19日から10月4日の大会後に、アジアパラ大会も日本で初開催する。

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