琴勝峰の父は60歳でも現役ばりばりのボディービルダー 独自理論で英才教育 初優勝に「夢心地ですね」

[ 2025年7月28日 04:30 ]

大相撲名古屋場所千秋楽 ( 2025年7月27日    IGアリーナ )

<名古屋場所・千秋楽> 優勝した琴勝峰(前方中央)に拍手を送る(後方左から)琴栄峰、母のカツ江さん、父の学さん (撮影・亀井 直樹)
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 初優勝が決まっても表情ひとつ変えなかった琴勝峰とは対照的に観客席の父・手計(てばかり)学さん(60)は興奮気味に小躍りした。「勝ったことは分かったが、どうやって勝ったかは分からない。まさかここまでやるとは…。なんか夢心地ですね」と興奮気味だった。

 柏駅前で居酒屋「達磨」を営む傍ら、現役ばりばりのボディービルダー。ベンチプレスは170キロを上げる。肉体改造の専門家らしく、息子を幼少期から独自の理論で育ててきたという。栄養面では「インターネットもそれほど普及していない時代なので子供を大きくする方法などを勉強しました」と何冊も読んで研究。「(身長が伸びる)第2次成長期までが勝負」と懸命なサポートを続けた。

 肉や魚でたんぱく質を多めに取らせ、寝る前には糖質を控えさせる。夕方の四股と入浴後の股割りで柔軟性を高め、下半身を強化。さらに階段の手すりにロープを縛りつけ、斜め懸垂のような格好で腕力強化を課した。もっとも愛息は当時から子供離れした力を発揮したようで「はしごが壊れてしまったことがあります」と明かした。

 優しく、のんびりした性格だが、「実は負けず嫌いなんです」。2年前にあと一歩で優勝を逃した後、ジム通いをするなど、より前向きに相撲に取り組むようになった。リベンジを果たし「当時はガタガタしていたけど今場所は落ち着いているように見えた」。23年10月に長男が生まれてからのメンタル面での成長を感じている。令和の星一徹ばりの英才教育が手計家悲願の礎を築き上げた。 (黒田 健司郎)

≪夫人・珠奈さんも感慨「自然と涙が…」≫
 夫人の珠奈(じゅな)さん(25)は実家のある福岡市から駆けつけ、優勝を見届けた。取組中に長男の寿冨(ひさと)くん(1)がぐずって観戦どころではなかったそうだが「自然と涙が出てきました」。場所中はビデオ電話で会話をしたが、相撲の話は一切しない。「緊張はしない、と言っていました。嫌なことがあっても、その日のうちに忘れて、また次へと前を向いているところがいいですね」と尊敬の念を込めてねぎらった。

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