【陸上日本選手権】17歳・久保凛が日本新記録でV2! 世陸代表入り確実に「決勝まで進みたい」

[ 2025年7月6日 05:00 ]

陸上・日本選手権兼世界選手権代表選考会第2日 ( 2025年7月5日    東京・国立競技場 )

<陸上日本選手権2日目>女子800メートル、トロフィーを手に笑顔を見せる久保凛(撮影・木村 揚輔)
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 女子800メートル決勝で17歳のスーパー女子高生、久保凛(東大阪大敬愛高)が日本新記録となる1分59秒52をマークして連覇を達成した。昨年7月に自身が樹立した記録を0秒41更新。今大会での目標に掲げていた世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)には届かなかったが、9月13日開幕の世界選手権東京大会での初代表入りへ大きく前進した。自国開催の大舞台では、ファイナル進出を目指して走ることを誓った。

 最初から最後まで力を振り絞った。号砲がなって先頭に飛び出した久保は、1周目を59秒で通過。課題としてきた2周目に入っても加速し、後続を突き放す。「ラスト200メートルになってからも余裕があって、もう一段階上げることができた」。スタンドからの歓声を浴びながらフィニッシュし、自身の日本記録を更新する1分59秒52を叩き出した。

 「今回は世界選手権の参加標準記録を切ることと優勝を目指して臨んだんですけど、少し悔しいタイムになってしまった。自己ベストを出すことができて、納得のいく走りをできたことは良かった」
 日本記録をマークしても手放しで喜べないのは、本気で1分59秒00を突破することをターゲットにしてきたから。高校生で日本選手権を連覇し、17歳にして国内で敵なしの状況となった。

 中学から本格的に陸上を始め、当時は「世界の舞台は遠かった」という。だが、東大阪大敬愛高陸上部の駅伝(長距離)を束ねる野口雅嗣監督(56)が「今まで見てきた選手とはスケールがはるかに違う」という才能の持ち主は、厳しい練習を課されても「大丈夫です」と二つ返事でメニューをこなしてきた。以前は緊張からレース前に泣くこともあったという精神面も強化。5月のアジア選手権ではシニア年代で初めて日の丸を背負った。

 世界選手権の参加標準記録はクリアできていないが、世界ランキングで出場圏内につける。開催国枠エントリー設定記録(2分0秒99)を突破しており代表入りはほぼ確実な状況だ。「東京で開催されるのでワクワクしかない。出場できたら、一本でも多く走れるように。走るからにはファイナル(決勝)まで進みたい」。高い志を持って大舞台へと向かう。

 ▽女子800メートルの世界大会決勝進出ライン 23年世界選手権準決勝では着順(3組各2位)で決勝に進んだ最低ラインは2分0秒47。着順を逃しタイム上位2着で拾われるには1分58秒99が必要だった。昨夏のパリ五輪準決勝では着順(3組各2位)1分58秒06、タイムで拾われるには1分57秒78がそれぞれ最低ライン。

 ◆久保凛(くぼ・りん)
 ☆生年月日とサイズ 2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の17歳。1メートル68。

 ☆サッカー 小学1年から始めて串本JFCでプレー。和歌山県U―12トレセンメンバーに選ばれたこともある。日本代表の久保建英(レアル・ソシエダード)はいとこ。

 ☆陸上 サッカーと掛け持ちをして、祖母・浩子さんが指導する陸上クラブに小学校低学年の頃から通う。潮岬中から本格的に始め、当初はハードル種目に取り組んだが、中1の途中から中距離へ。中3で全日本中学選手権(全中)の800メートルで優勝。東大阪大敬愛高に入学し、高1で全国高校総体の800メートルを制覇。高2で臨んだ昨年の日本選手権で800メートルを初優勝。

 ☆息抜き 和歌山を離れて母らと大阪で生活。飼っているシーズーの雄の犬「ふうた」が癒やしの存在。ツンデレ系だといい「帰ったら寄ってきてくれるけど、それ以外は“ほっといて”みたいな感じ(笑い)」。

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