【陸上日本選手権】田中希実1500m史上最多6連覇も「記録の面は…凄く残念」5000mと4年連続2冠

[ 2025年7月6日 16:55 ]

陸上・日本選手権兼世界選手権東京大会代表選考会最終日 ( 2025年7月6日    東京・国立競技場 )

<陸上日本選手権最終日>女子1500メートル決勝、笑顔で優勝カップを手にする田中(撮影・木村 揚輔)
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 女子1500メートル決勝が行われ、日本記録保持者の田中希実(25=ニューバランス)が4分4秒16で制し、史上最長の6連覇を達成した。日本陸連の選考基準を満たして5000メートルに続く2種目目の世界選手権代表に決まった。

 スタート直後から先頭に立つ積極的な走りを披露。800メートル過ぎから一気にギアを挙げて2位以下を引き離し、独走でゴールした。

 「記録の面では(結果に)表れなかったのは凄く残念なところです」「ちょっと硬さというか、のびのびとした走りができなかった」。自身が持つ日本記録3分59秒19から約5秒遅れのタイムに、レース直後の優勝者インタビューで笑顔はなかった。

 「シーズンベスト(タイム)は出たけど、1人で日本記録を出すぐらいじゃないと、世界で肩を並べた時にイキイキとさた走りができない。すごく贅沢な悩みをさせてもらっているけど、6連覇したぐらいでは皆さん(観衆)もウォーッとならない。またアッと言わせるような走りがしたい」とさらなる高みを見据えた。

 同種目の6連覇は、06~10年に5連覇した吉川美香を抜いて史上最長。また、4連覇した5000メートルと合わせて4年連続2冠となった。

 今季は新たに始まった世界転戦レース「グランドスラム・トラック」に挑戦。ダイヤモンドリーグなどを含め、毎月のように海外で戦い「しっぺ返し、痛い思いはたくさんした」という。ただ、世界のトップが集うグランドスラム・トラックには日本人で唯一の出場。これまでは重圧を避けるために「日本代表」を意識しないようにしていたが、気持ちに変化が生まれた。

 「日本人で選んでもらって、自分のあり方、自分のアイデンティティーを感じるきっかけをもらった。今までは誇りよりもプレッシャーを感じることが多かったけど、日本代表としての誇りがどういうことかを考えるきっかけになった。選手として、やっとそこを考える段階に来た」

 その意識は、きっと自国開催の世界選手権へとつながる。イタリアでの高地合宿を経て今大会に出場。初日に5000メートルを制した。「世界陸上も暑いと思うので。暑い中で走って、どれだけ良いパフォーマンスを発揮できるか。世界陸上で戦うことを意識した日本選手権にしたい」。国内では敵なしの状況が続く中、本番も見据えてレースに臨んだ。

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