柔道全日本学生優勝大会 日大28年ぶり優勝!大将・三崎「ここで一本取ればヒーロー」残り6秒劇的勝利

[ 2025年6月30日 08:43 ]

決勝、天理大の向井球真(右)を下して優勝を決めた日大の大将・三崎大和(撮影・前川 晋作)
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 全日本学生優勝大会が29日、東京・日本武道館で最終日を迎えた。体重無差別の7人制団体戦で争う男子は、日大が決勝で天理大を破って28年ぶり6度目の優勝を果たした。

 直近18大会連続で決勝に進出していた優勝候補筆頭の東海大が準々決勝で桐蔭横浜大に敗れる波乱の展開。日大は準決勝でその桐蔭横浜大を5―0で下して決勝に進出した。天理大は準決勝で明大と対戦。先鋒から副将まで引き分けが続いて0―0で迎えた大将戦、天理大のスーパー1年生・平野匠啓が左からの内股で一本勝ちを収め、昨年に続いての決勝進出を決めた。

 日大と天理大による決勝は、1960年以来65年ぶり。日大が勝てば28年ぶり、天理大が勝てば32年ぶりの優勝と、ともに久々の日本一を懸けて対戦した。日大は先鋒・ウスホバヤル(4年)と次鋒・太田隆介(4年)が引き分け、五将・村瀬浩樹(3年)が技ありを取って先制。主将同士となった中堅戦は浜崎龍真(4年)が天理大の平見陸(4年)と引き分け、三将・浜田哲太(4年)は何度も一本背負い投げを繰り出して技あり1つ取ってから豪快な一本勝ちを決めた。副将戦は、天理大の平野匠啓(1年)が日大の庄司隆吾(4年)を一本勝ちで破って大将戦につないだ。

 大将戦、日大は引き分け以上または有効での負けなら内容差で優勝が決まる状況。日大の大将・三崎大和(3年)は、高々と担ぎ上げての大腰で技ありを取って先制した。優勝まで残り30秒となった最終局面、ここから互いにポイントを取り合う目まぐるしい展開に。天理大の向井球真(4年)が右からの小外刈りで有効を取り返すと、7秒後に同じ技で技ありも取ってリードした。逆転優勝するには一本が必要な天理大の向井は、最後まで勢いよく前に出て技をかけにいく。残り6秒、日大の三崎が右からの一本背負い投げで2つ目の技ありを奪い、合わせ技一本で優勝を決めた。

 大将の三崎は「プレッシャーしかなかった」という大事な場面で大仕事。「ここで一本取ればヒーローだと思った。相手が出てきてくれたのでそこでうまく背負い投げに入れた」と冷静に得意技を決めた場面を振り返った。「まさか優勝できるとは思ってなかった。日大柔道部の悲願だったので、うれしいでは言い表せないぐらい」。さらに、10月の全日本学生体重別団体優勝大会へ向け「この勢いをつなげられれば優勝も全然あると思う」と2冠を見据えた。

 金野潤監督は「監督冥利(みょうり)に尽きる。強化選手が一人もいないチームでみんなが力を合わせてくれた。最高の選手たちに恵まれて本当に幸せです」と感慨深げに話した。8年間務めていた全日本柔道連盟の強化委員長を昨年退任し、この1年間は学生を直接指導する時間が増えたという。「選手と時間を費やすことはシンプルだけど大事なこと。選手の表情を見ながらオーダーを考えることもできた」と話した。

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