白鵬翔氏 弟子への退職報告は「夏場所後」 弟子引退に「本当に悔しい」「宮城野部屋が復活すると伝えた」

[ 2025年6月9日 12:43 ]

会見に臨む白鵬翔氏(撮影・会津 智海)
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 日本相撲協会を退職した元横綱・白鵬で前宮城野親方の白鵬翔氏(40)が9日、都内のホテルで会見を開いた。日本相撲協会を退職改めて報告。世界相撲プロジェクトを推進する「世界相撲グランドスラム」構想を明らかにした。

 協会は2日に東京・両国国技館で臨時理事会を開き、提出されていた退職届の受理を承認。また、9日付で伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が年寄「宮城野」を襲名、照ノ富士親方(元横綱)が年寄「伊勢ケ浜」を襲名し、伊勢ケ浜部屋の新師匠になることも承認した。

 白鵬氏は冒頭で「相撲に愛され相撲を愛した25年でありました。この場を借りまして、白鵬翔は日本相撲協会を退職して改めて夢に向かって進み出すことをお伝えします」とあいさつ。「今の自分が置かれている立場を考えますと、協会の中ではなく外の立場から相撲の発展に力を注いでいくことがいいと判断して最終的には自分自身で決断しました」と語った。

 退職決断したタイミングについて、「3月から一門の親方衆から報告を受けましてそこで本当に悩みました。退職というかたちになりました」明かした。

 弟子たちにいつ伝えたのかを聞かれると、「弟子たちには夏場所がありましたから夏場所後に全員に伝えました。3月からの思いがありましたのでそれをしっかり伝えました」と回答。部屋閉鎖処分後に多くの力士が引退したことについて「私自身も本当に悔しいという思いがありました。また宮城野部屋が復活するということも皆さんに伝えました。もちろんこれは相撲協会の理事を始め親方衆が判断するわけですから、外の立場から応援していくことを伝えました」と無念さを浮かべた。

 弟子たちのことはこれからも見守り続けるといい、「弟子たちに対する愛情が全く変わってないことを重ねて申し上げます」とした。

 昨年2月に発覚した元幕内・北青鵬の暴力問題で、宮城野親方が師匠を務めた宮城野部屋は当面閉鎖となり、昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に所属。同親方は監督責任を問われ、2階級降格などの処分を受けた。伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)から再教育を受け、部屋付き親方として指導にあたっていたが、9日付で退職した。

 5月30日に離日してから約1週間のモンゴル滞在中は、モンゴル相撲の大横綱だった父ジグジドゥ・ムンフバトさん(故人)の記念銅像除幕式などに出席。7日に帰国した際には協会退職に関して「すみません。全ては9日に話します」と語っていた。


 ◇白鵬 翔(はくほう・しょう)1985年3月11日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の40歳。モンゴル相撲の大横綱で、メキシコ五輪のレスリングでモンゴル初のメダル(銀)を獲得した父を持つ。15歳で来日し、宮城野部屋から01年春場所で初土俵。04年初場所で新十両。同年に入幕し06年夏場所で大関に昇進。その場所で初優勝。07年名古屋場所で第69代横綱に昇進した。10年に史上2位の63連勝。19年9月に日本国籍取得。21年秋場所後に現役引退。優勝45回、通算1187勝、幕内通算1093勝、横綱在位84場所はいずれも史上最多。22年7月に宮城野部屋を継承。25年6月9日付で日本相撲協会を退職。得意は右四つ、寄り、上手投げ。現役時代は1メートル92、155キロ。家族は紗代子夫人と1男3女。

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