阿久津未来也のツアー初Vを支えた早朝のLINEメッセージ 送り主が込めた思いとは

[ 2025年6月1日 21:17 ]

男子ゴルフツアー ミズノ・オープン最終日 ( 2025年6月1日    岡山 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7461ヤード、パー72 )

<ミズノオープン・最終日>自身初キャディーで優勝を支えた、女子プロの田辺ひかり(左)と優勝トロフィーを掲げる阿久津未来也(撮影・中辻 颯太)
Photo By スポニチ

 プロ10年目の阿久津未来也(30=フリー)がツアー初Vを飾った。強風の中、4バーディー、3ボギーの71と手堅くスコアをまとめ通算13アンダーで2位に4打差をつけ逃げ切った。全英オープン(7月17日、ロイヤルポートラッシュGC)の出場権も獲得した。

 阿久津は18番グリーン脇で木下稜らツアー仲間にペットボトルの水で祝福されると「うるっときました」と涙を流した。

 「率直にうれしい気持ちと、何かいろいろこみ上げてくる気持ちと、全英のチケットもあり、凄い感情が忙しかった。正直(勝てて)ほっとしています」と喜びをかみしめた。

 昨年の横浜ミナトチャンピオンシップで初優勝のチャンスを逃した、苦い経験を無駄にはしなかった。

 その時は首位で最終日を迎えながら「攻める気持ちはあったが、スイッチを入れられなかった」とメンタルをコントロールできなかった悔いが残った。

 今回はその反省を生かした。8番でボギーを叩いた直後の9番で5メートルのバーディーパットを決めガッツポーズ。12番で6メートルのパーパットを決めたときにも力強くガッツポーズをつくった。

 「9番で気持ちが一つ入ったのは間違いなくて、12番でまた一つギアを上げられたかなというのはあります」とうなずいた。

 そのプレーの支えになったのが、復調したパットだった。前週からパターをL字に替え、肩のラインを平行にする目的でアドレスのルーティーンを見直した。一度クロスハンドに構えてから順手に持ちかえる手順を取るようにしたところ、パッティングが安定するようになったという。

 後半は強風と優勝争いの重圧でパーオンに苦しんだが「パットは自信を持って打てた」。その言葉通り5ホールで1パットパーを決めピンチをしのいだ。

 この日午前6時半頃にLINEで届いたメッセージにも勇気づけられた。送り主は一緒に宮崎で合宿などを行っている日大の先輩、片山晋呉だった。「長い戦い、最後まで辛い戦いになると思うけど、球をコントロールするんじゃなくて自分の気持ちをしっかりコントロールしなよ、という内容のことが書かれていました」と打ち明けた。

 22年からドラコンプロの山崎泰宏と「ツアーで勝てるスイングづくり」に取り組みその努力も実った。

 初のメジャー挑戦となる全英オープンはその完成度を確かめるかっこうの舞台となる。

 「(全英に行って)周りを見たら、もう昔から見てきた人ばかり。それこそ(コースが)アイルランドなので、マキロイさんのホームグラウンド。特に今年は(マスターズに優勝して)マキロイさんの年だなと思っていますので。その雰囲気に圧倒されるんでしょうけど、選手として行く以上はギャラリーになってはいけない。そこに向けて万全な体調でしっかり臨めるようにと思います」と決意を口にした。

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年6月1日のニュース