【玉ノ井親方 視点】大の里はまだ1敗も…相手に研究され始めている 自覚して修正していく必要がある

[ 2025年3月12日 20:16 ]

大相撲春場所4日目   ○若元春(押し出し)大の里● ( 2025年3月12日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所4日目> 押し出しで大の里に勝利した若元春(左) (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 若元春が2大関を撃破した。

 勝因は大の里の右差しを許さなかったことだ。突き放して相手の右差しを防いで、押されても我慢して、右喉輪で大関の上体を起こしてから、左が入った瞬間に前に出た。

 先場所は途中から自分の相撲を取り切れなくなり、7連敗して三役から陥落。今場所はその反省を生かし、攻めの姿勢を崩さずに当たっているのが良い。

 相手との距離感も良い。先場所は上体だけで取っていて、足がついていかなかった。そのため、土俵際で突き落としをくらうこともあった。今場所は体を密着させて前に出ているため、危なっかしさがない。

 一方の大の里は若元春に取り口を研究され、うまく取られてしまった。

 大関の生命線は右差し。それを封じられると、途端にリズムが悪くなる。

 上位力士にすれば、大の里のように大きくて、右を差しながら前に出てくるタイプとは当たった経験が少なかったため、当初は面を食らったところもあっただろう。それが、番数を重ねていくうちにだんだんと慣れて、対策も立てやすくなってきたのではないか。

 もう一つ、大関の相撲で気になるのは、半身の状態で右を差しにいこうとするところだ。そうなると、相手は的を絞りやすくなり、左からおっつけられて、右を差しにくくなってしまう。
 若元春戦も左からおっつけられて、右を自由に使えなかった。
 まだ1敗しただけで星勘定を気にする必要はないが、相手に自分の相撲が研究されていることを自覚して、取り口を修正していく必要があるだろう。
  (元大関・栃東)

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年3月12日のニュース