柔道・阿部詩 「有効」復活新ルールもオール一本の圧巻復活V スタイル変えずロス五輪へ再発進

[ 2025年2月15日 05:00 ]

柔道グランドスラム(GS)バクー大会 ( 2025年2月14日    アゼルバイジャン・バクー )

柔道グランドスラム初戦となる準々決勝で積極的に相手を攻める阿部詩(AP)
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 女子52キロ級の阿部詩(24=パーク24)が3試合をオール一本で復活優勝を果たした。五輪連覇を狙ったパリではまさかの2回戦敗退。約7カ月ぶりの復帰戦で、雪辱の28年ロサンゼルス五輪へ鮮やかに再出発した。パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(32=SBC湘南美容クリニック)も4戦オール一本で五輪以来の実戦を優勝。男子60キロ級でパリ五輪銅の永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)も優勝するなど、初日の男女全5階級を日本勢が制した。

 オール一本勝ちで強い阿部詩が帰ってきた。7カ月ぶりの復帰戦を優勝で飾り、小さくガッツポーズをし、息を吐き、パリ五輪後の歩みをかみしめるように深々と一礼して畳を下りた。準決勝は開始からわずか9秒で小外掛け。決勝は横四方固めでバルハウス(ドイツ)を抑え込んだ。

 「有効」の復活など国際柔道連盟(IJF)が定めた新ルールで臨む初めての大会。浅い技でもポイントが入るためこれまで以上に注意が必要となるが、一本を狙うスタイルの阿部には関係なかった。「自分にはそこまで影響しない。今までと変わらず自分自身の柔道を貫いて優勝したい」と大会前に話していた通り圧巻の復活劇だった。

 連覇を狙った昨夏のパリではまさかの2回戦敗退に終わり、号泣した。ショックは大きく、しばらくは「五輪後はまた一から柔道と向き合うことが難しくて、また世界一になりたい、という気持ちもなかなか湧かなかった」とモチベーションは上がらなかったという。2カ月間休養して昨年10月から徐々に練習を再開。久々に畳の上に立つと「ここが私の居場所だな、と感じた。やっぱり私にはこれしかないと思った」と再起を誓った。

 「また一から世界選手権の切符を獲りにいく。挑戦者として一からスタートしたい」と新たな気持ちで臨んだ今大会。「ロスでは必ず金メダルを獲りたい」と見据える3年後を目指し、奪冠への大きな一歩を踏み出した。

【角田 1月から本格練習再開も貫禄】
 女子48キロ級の角田が金メダリストの力を示した。準決勝は代名詞の巴投げからの腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。決勝はパリ五輪銅のバブルファト(スウェーデン)に競り勝ち、パリ五輪以来の実戦復帰を優勝で飾った。パリ五輪後は両肩のケガでリハビリに3カ月を費やし、今年1月に本格的な練習再開。巴投げは「留守の状態」と不安を抱えていたが、強さは健在で「ずっと夢見ていた」というゴールドゼッケンで頂点に立ち、畳を下りると笑顔を見せた。

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