競技2日目の悪夢再び…柔道・詩に続き大本命まさか レスリング須崎1回戦負け…対外国人連勝94で止まる

[ 2024年8月6日 19:05 ]

パリ五輪12日目 レスリング ( 2024年8月6日    シャンドマルス・アリーナ )

柔道の阿部詩(左)とレスリングの須崎優衣
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 女子50キロ級で五輪連覇を狙う須崎優衣(25=キッツ)は6日、1回戦でビネシュ・ビネシュ(インド)にまさかの敗戦。連覇を目指して立ったパリのマットで、悪夢の1回戦負けとなった。

 14年の国際大会デビューから対外国人選手に負けなしの94連勝で迎えたパリ初戦。今回の女子6階級で唯一東京五輪を知り、金メダルを獲得していた須崎が、1回戦で18年アジア大会50キロ級でインド女子初のチャンピオンに輝いた伏兵に敗れた。

 レスリング競技開始2日目に起きた大波乱。今回のパリ五輪では柔道競技2日目となった7月28日に、同じく連覇を狙った女子52キロ級の阿部詩(パーク24)がまさかの2回戦敗退で無念の涙を流した。レスリングと柔道の金メダル大本命が“五輪の魔物”にのみ込まれた。

 マットを下りた須崎は、涙を堪えきれなかった。「3年間、東京五輪前より多くの方に支えてきてもらったので、皆さんの努力を裏切って申し訳ない。相手の戦術にうまくはまってしまった。(タックルに)行ききれなかったから負けた。まだ(頭の中が)整理ができていない。今の私はオリンピックチャンピオンになる器じゃなかった。何が足りなかったのか…見つめ直してまたいつかチャンピオンになりたい。(メンタル面は)特に問題なかった。負けパターンにはまってしまった。プレッシャーは感じていなかった。マット上では現実なのか分からなかった」

 序盤から少し硬かった。鉄壁の防御で相手の攻撃は防いだが、なかなかポイントが積み上がらない。2―0とリードして、勝利まで残り9秒。まさかの状況に会場が騒然となった。最後の最後に相手の捨て身のタックルを受け背中を取られ同点に追いつかれ試合終了。2―2もラストポイントで須崎が敗れた。すぐにチャレンジを要求も、判定の末に却下され敗戦が決まった。日本人選手以外に初黒星。パリの悪夢に須崎は唇をかみ締め引き揚げた。

 なお、今大会で連覇がかかっていた女子選手では、スケートボード女子パークの四十住さくら(第一生命保険)や競泳の大橋悠依(イトマン東進)も連覇を逃しただけでなく、メダルなしで終戦。柔道の素根輝(パーク24)も連覇を逃し、個人ではメダルを獲得できなかったが、混合団体で銀メダルを手にした。

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