平井伯昌コーチ 競泳ニッポンの4年後へ警鐘「大改革しないと。特に組織はちょっと今じゃ無理」

[ 2024年8月6日 20:24 ]

帰国後に取材に応じた平井コーチ
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 パリ五輪に出場した競泳日本代表が6日、パリから羽田空港着の飛行機で帰国した。男子400メートル個人メドレーで初出場で銀メダルを獲得した松下知之(18=東洋大)を育てた平井伯昌コーチ(61=東洋大)が今後の競泳界について言及した。

 帰国後に囲み取材に応じた平井コーチは「厳しい戦いになるかなと思ったが、序盤のところで松下が銀メダルを獲ってくれたので安心したところはあった。もう少し実力者が力を発揮すれば違うような成績だったかなと思うところはある」と振り返った。

 平泳ぎで2大会連続2冠を達成した北島康介、21年東京五輪女子個人メドレー2冠の大橋悠依ら数々の世界的スイマーを育てた名伯楽だからこそ、思うところがある。

 「現状なかなか厳しいから今回の代表になってると思う。簡単にはいかないと思います。大改革しないと次の4年後までいかないと思うので」ときっぱり。「東京五輪終わってからいろいろ提案させていただきましたけど、3年間でなかなか成果が出なかったのと、成績というのはいろいろなものがある。選手の才能、トレーニング、コーチ、組織の力。選手の才能というのはそんなに変わらないものだから、組織力だったりコーチングなど改めないと。特に組織の方は、ちょっと今じゃ無理だという感じがする」と警鐘を鳴らした。

 今大会の日本勢のメダルは男子400メートル個人メドレーで松下が獲得した銀1個のみに終わった。総数で金2、銀1を手にした21年東京大会から2個減らし、00年代では最少という結果だった。

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