出利葉太一郎 プロ初V狙う!「育ててもらった」筑紫ヶ丘GCで地の利生かす

[ 2024年4月10日 07:30 ]

ジュニア時代から腕を磨いた筑紫ケ丘で地元でのプロデビュー戦に挑む出利葉
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 男子ゴルフABEMAツアー今季第2戦のi Golf Shaper Challenge in筑紫ケ丘は4月24日から26日までの3日間、福岡県那珂川市の筑紫ヶ丘ゴルフクラブ(7101ヤード、パー72)で開催される。賞金総額は前年比300万円増額され1800万円、優勝賞金324万円にグレードアップされた。福岡市出身で日大出のビッグルーキー、出利葉太一郎(22=フリー)にとって地元での同ツアープロデビュー戦。ジュニア時代に腕を磨き、昨年まで2年連続ベストアマを獲得したコースでプロ初優勝を狙う。

 福岡市出身の出利葉がいよいよ地元でのABEMAツアーデビューを果たす。「筑紫ケ丘はジュニア時代から腕を磨き、育ててもらったコース。出場選手の中では一番、慣れ親しんでいると思う」と地の利も味方する。初出場だった22年大会は初日68で2位発進し最終8アンダーの5位、昨年は通算8アンダーの11位で2年連続ベストアマに輝いた。中高時代も同コースで開かれた学生アマ大会に3度優勝するなど得意にしてきた。

 沖学園高での19年、日大時代の20、22年と九州アマ3勝、21年日本アマでは世界ランキング1位だった中島啓太に次ぐ2位に入るなど実績十分の出利葉。プロ初参戦のABEMAツアーでは高い目標を掲げた。「昨年の生源寺(龍憲)さんのように賞金王を目指したい」。出利葉より3歳年長の生源寺は昨年6月に初勝利し、7月の次戦も連勝すると同ツアー賞金王に輝き、今季レギュラーツアーのシード権を獲得。開幕戦の東建ホームメイトカップで早くも優勝争いを演じ、2位に食い込んでいる。出利葉も生源寺に倣(なら)って下部ツアーをステップにジャンプアップするつもりだ。

 負けられない理由もある。「いいライバルであり、親友として互いに切磋琢磨(せっさたくま)した仲」という日大同期、杉浦悠太の存在だ。4年時には杉浦主将、出利葉副主将でゴルフ部を支え、ともにJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチームメンバーとして23年ネイバーズトロフィー(台湾)で優勝を果たすなど海外遠征試合でも“共闘”した。その杉浦が昨年11月のダンロップフェニックスでアマ優勝し華々しくプロ転向。一方の出利葉はツアー出場権を争うQT(JGTOクオリファイングトーナメント)に挑み、75位で下部ツアーからのスタートとなった。それでも「プロでのスタートは違ったけれど僕はコツコツと今できることをやって一日も早く追いつきたい」と我が道を歩く。親友でライバルの杉浦を追いかけて下部ツアー地元デビュー戦に臨む出利葉のプレーが楽しみだ。

 ◇出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)2001年(平23)5月12日生まれ。22歳。福岡県出身。8歳でゴルフを始め、片江中ではジュニア大会で活躍。九州アマは沖学園高3年の19年に初V、日大1年の20年に連覇、同3年の22年は2年ぶり3度目の優勝。福岡市のゴルフ指導者、篠塚武久氏に師事しベースボールグリップでプレーする。身長1メートル80、体重87キロ。

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