【柔道】異例 パリ五輪代表・永山竜樹が5月の世界選手権代表入り 同一年の“ダブル金”は一例だけ

[ 2024年4月8日 21:34 ]

永山竜樹
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 全日本柔道連盟は8日、オンラインで強化委員会を開き、5月19~24日の世界選手権(アラブ首長国連邦・アブダビ)代表男女計18人を選出した。男子60キロ級では今夏のパリ五輪代表に内定している永山竜樹(27=SBC湘南美容クリニック)を選出。パリ五輪代表勢からは唯一の選出で、2カ月強という短期間に2つの世界一に挑む異例の挑戦となる。

 五輪柔道が男女で実施されるようになった92年以降、同一年に2つの大会が開催されたのは、21年(ブダペスト世界選手権、東京五輪)だけだった。3年前は選手への負荷、ケガのリスクなどを総合的に考慮し、日本は五輪代表を1人も世界選手権に派遣せず。今回も同じ方針を示していたものの、永山本人の強い希望により、世界選手権への出場が決まった。

 強化委員会後、東京都内で会見に臨んだ男子日本代表の鈴木桂治監督は、「本人の希望が強かった。いろんな(代替)案を提案したが、納得した上で選考した」と説明した。実戦感覚を養うためや、五輪でシード権を獲得するためには他の国際大会出場の選択肢もある中、過去4度の世界選手権で2度の3位が最高の永山から、「優勝したい」と意思が示されたという。

 21年は6月6~13日に開催された世界選手権と、東京五輪(柔道は7月24日~31日)の両方を制したのは、女子63キロ級のクラリス・アグベニェヌ(フランス)ただ1人。悲願の五輪金メダルへ、圧倒的不利なデータが残る中、永山はあえていばらの道を行くことになった。

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