中野麟太朗 早大2年アマ「和製ラーム」大会コースタイ記録61で単独首位 男子ツアー開幕戦

[ 2024年3月29日 04:45 ]

男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ第1日 ( 2024年3月28日    三重県・東建多度CC名古屋=7069ヤード、パー71 )

大会コースレコードタイの61をマークしたアマチュアの中野麟太朗
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 アマチュアで早大2年の中野麟太朗(20)が5連続バーディーを含む1イーグル、8バーディー、ボギーなしの61をマークし、10アンダーで2位に3打差をつける単独首位発進を決めた。61は大会コース記録タイで、アマチュアの単独首位発進は22年日本オープンの蝉川泰果以来ツアー史上2人目。男子ゴルフ界の新スター候補が国内開幕戦で8人目のアマチュアVを視界に捉えた。

 チップインイーグルが快進撃の号砲だった。前半インの14番。106ヤードの2打目は54度を選択。高く上がった球はピン奥1メートルに着弾するとバックスピンでカップに吸い込まれた。後半は5番から圧巻の5連続バーディーを奪い「29」をマーク。中野は自己ベストを更新し「オフに練習をやっていたのがちゃんと実ってくれたんだな。本当にうれしい」と胸を張った。

 春休みを利用し、2~3月は昨年に引き続き、ニュージーランドで合宿を張った。滞在期間は約5週間。午前中は英会話学校で勉強し、午後からは練習に打ち込んだ。「コースで6、7時間くらいショットの練習してっていうのを繰り返していた」と振り返った。

 明大中野高からスポーツ科学を学ぶため早大に進学。文武両道で課題に追われながらも充実した日々を送っている。左手首を親指の方に曲げられない体質で高校時代はスイングに苦悩。だが21年冬にプロコーチの坂詰和久氏の指導で23年マスターズ覇者、ジョン・ラームをほうふつさせる“無理にコックしなくてもいいスイング”を習得し、一気に才能が開花した。

 今季の目標の一つでもある“アマV”へ、これ以上ない好発進。昨年11月に杉浦悠太がアマVを達成した時には「自分も負けてられない」と刺激を受けた。開幕戦でのチャンス到来に「今回来るんだ!びっくり。狙いにいきたい」と力を込める。ジャンボ尾崎の門下生で来年のマスターズ出場を夢見る。燃えたぎる闘志を前面に出し、和製ラームは勝利へ突き進む。

 ◇中野 麟太朗(なかの・りんたろう)2003年(平15)11月11日生まれ、台湾出身の20歳。早大2年。台湾出身の母と日本人の父を持ち、名は中国神話に出てくる麒麟(きりん)から「麟」と和風の「太朗」から。父が愛読していた漫画「あした天気になあれ」などの影響で8歳でゴルフを始める。ジャンボ尾崎アカデミー4期生で昨年6月の日本アマを制覇。ツアーは過去8戦に出場して最高成績は15位。得意クラブは1Wで飛距離は300ヤード超。1メートル85、90キロ。

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