【柔道】パリ五輪代表の角田夏実 オール一本勝ちで五輪前哨戦を制覇 GSアンタルヤ大会

[ 2024年3月29日 23:27 ]

柔道グランドスラム(GS)アンタルヤ大会第1日 ( 2024年3月29日    トルコ・アンタルヤ )

角田夏実
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 男女計5階級が行われ、女子48キロ級でパリ五輪代表の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が5試合をオール一本勝ちで優勝。五輪前最後の実戦を最高の形で締めくくり、31歳で迎える初のひのき舞台へと弾みを付けた。

 大会前は膝の状態が芳しくなく、「五輪自体も万全で出られると思っていないので、その予行だと思って(臨む)」と話していた角田。ふたを開けてみれば初戦から巴投げなどの捨て身技と寝技の連動でポイントを奪う得意の勝ちパターンで、難なく進撃。準決勝では23年世界選手権3位のアブジャキノワ(カザフスタン)の懐に入って背面方向へ投げる変則の肩車で一本を奪う新機軸の戦いぶりも披露した。

 決勝では地元トルコの21歳エルシンと初対戦。わずか20秒過ぎに巴投げで技ありを奪うと、その後は寝技に持ち込み、最後は腕ひしぎ十字固めで一本。50秒足らずという電光石火の圧勝ぶりで、地元のファンを黙らせた。

 かつての主戦場は阿部詩が君臨する52キロ級だったが、厚い壁に阻まれ19年に階級を落として五輪への挑戦を開始。21年から世界選手権を3連覇と、押しも押されもせぬ金メダル筆頭候補にまで上り詰めた。本番まで残り4カ月。柔道ニッポンの先陣を切り、日本女子では04年アテネ五輪の谷亮子以来となる48キロ級の金メダルへと突き進む。

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