【選抜女子駅伝北九州大会】一般の部は肥後銀行が初優勝 アンカー酒井で逆転

[ 2024年1月22日 06:00 ]

選抜女子駅伝北九州大会 ( 2024年1月21日    北九州市・小倉城歴史の道発着の27・2キロ 、一般5区間、高校6区間 )

一般の部で優勝した肥後銀行の選手たち。(左から)1区・南雲、2区・堤、3区・西川、4区・高江、5区・酒井(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 一般の部(5区間)では肥後銀行(熊本)が初優勝した。

 肥後銀行の最終区、酒井は前だけを見つめた。「差は開いていたが姿は見えた。じっくり追いかけようと思った」。タスキを受けたときは一般トップと42秒差の2位だったがじわじわ追い上げ、残り2キロ地点で京セラを逆転。北九州市立高時代の練習で何度も走ったコースで2位に27秒の差をつけてゴールに飛び込んだ。

 リベンジの力走だった。昨年のプリンセス駅伝でチームは途中棄権しクイーンズ駅伝出場を逃した。「悔しい思いをしたが次に頑張ろうと切り替えた。この大会は優勝を目標に臨んだ」と酒井。昨年暮れに単身ケニアに渡り3週間、現地のトップ選手と練習し世界のレベルを実感して意識改革を図った。

 1区では22年8月に女児を出産し4年ぶりに駅伝復帰した“ママさんランナー”南雲がトップと2秒差の区間2位で流れをつくった。酒井と同じ北九州市立高出身の28歳は「出産後は体重が増え、走るのは大変だったが昨年暮れに(5000メートル)15分台で走れるようになった」。復活に懸けたチーム最年長の走りが最終区での酒井の逆転を引き寄せた。

 渡辺重治監督は「地元出身の南雲、酒井の走りがよかった。一年の最初の大会での優勝をきっかけに今年はクイーンズ駅伝8位以内を目指したい」と飛躍の契機にするつもりだ。 (中島 泉)

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年1月22日のニュース