朝乃山が右足首負傷で休場 直近1年で3度目「若い頃に比べてケガしやすく…」大関復帰への道は前途多難

[ 2024年1月22日 13:57 ]

大相撲初場所9日目 ( 2024年1月22日    東京・両国国技館 )

<初場所8日目>玉鷲にすくい投げで敗れた朝乃山は右足を気にする(撮影・沢田 明徳)
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 日本相撲協会は22日、西前頭7枚目の朝乃山(29=高砂部屋)が9日目から休場すると発表した。

 朝乃山は8日目の玉鷲(39=片男波部屋)戦ですくい投げで敗れた際、右足が一瞬不自然な形に曲がる場面があった。土俵下ですぐには立ち上がれず。その後は普通に歩いて花道を引き揚げ、支度部屋での取材にも応じていた。この日の朝稽古は休んでいた。

 師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)によると、8日目の取組で右足首を負傷したという。師匠は「たぶん捻挫じゃないかな。朝起きたら腫れていた。歩けるけど、踏み込めない状態」と説明し「1、2日休んで良くなれば、相撲が取れるのであればもう一回出したい。本人も出たいと思っている」と、勝ち越し王手の状況から再出場する可能性も示唆した。

 朝乃山のケガによる休場は、先場所に続いて自身4度目。昨年名古屋場所で左上腕二頭筋部分断裂、九州場所前に左ふくらはぎ肉離れとケガが重なっており、直近1年で3カ所目。昨年末には「1カ所ケガをすると体の中のバランスが崩れていく」「若い頃に比べてケガしやすくなっている」と話していた。

 昨年12月の冬巡業では「相撲を取りたいけどここで焦ってまたケガしたくない」と大事を取って慎重な調整。関取衆の申し合いに参加せず、幕下以下の力士たちに積極的に胸を出すなど、できる限りの努力を重ねていた。

 「2回休場したので悔しい気持ちがあった。来年(2024年)は前の番付に戻れるように、高い目標を持ってやっていきたい。とりあえずケガはしたくない」と復活を期した矢先に、またしても大きな試練。場所後に30歳の誕生日を迎える朝乃山の大関復帰を目指す闘いは、さらに前途多難な道のりとなった。

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