宇野昌磨「振り返ると長い月日」全日本10年連続表彰台で6度目頂点 「やっとここ数年地に足がついて…」

[ 2023年12月23日 21:51 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2023年12月23日    長野市ビッグハット )

<フィギュア全日本選手権第3日>男子フリー、優勝した宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
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 男子フリーが行われ、世界選手権王者でショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)がフリー2位の193・35点を出し、合計298・04点で2連覇を達成した。歴代2位となる通算6度目の頂点で、来年3月の世界選手権(モントリオール)代表に内定した。

 最終グループの5人が圧巻の演技で観客を沸かせた後、リンクに登場した宇野。冒頭の4回転ループで着氷が乱れたが、その後は踏ん張って貫禄の演技を披露。演技後は笑顔で“セーフ、セーフ”とばかりに両手を広げるポーズを2度繰り返した。

 「これだけハイレベルな、今日は特に皆さんが素晴らしい演技が続いていてその中で優勝できて凄くうれしい。皆さんに比べると劣る内容の演技だったが、それでもショート、フリー合わせて自分の状態に合った演技だった」と2位の鍵山、3位の山本らを称えつつ、演技を振り返った宇野。「今日まで支えてきてくれたファンの皆さん、コーチや身の回りの人すべてに感謝しているし、また次に向かって頑張りたい」と話した。

 これで全日本は10年連続で2位以上となり、レジェンドたちに並ぶ6度目の日本一に輝いた。「振り返ると長い月日だと痛感させられるし、いろんな状態で全日本選手権に挑むことがあり、やっとここ数年自分が地に足ついて試合できるようになった。やっぱり全日本は他の大会よりも緊張する大会だと改めて思う」とコメント。

 21日のSP後はコンディションについて「あまり良くない」と話していたが、この日は内容について「練習からすれば十分満足しています」。そして「もっと試合で、もっともっと同じ演技しても悔しかったといえるような素晴らしいコンディションでまた次の大会に出られるように今までの経験を生かして自分のすべてをぶつけたい」と意気込んだ。

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