日大アメフト部 再建ありきの廃部 広報部「いったん廃止とした上で再建を検討する予定」

[ 2023年12月15日 20:43 ]

日大アメフト部の寮

 日本大学は15日、東京都内で臨時理事会を開き、複数の部員が違法薬物事件で逮捕されたアメリカンフットボール部の廃部を決めた。日大広報部が発表したもの。

 広報部によれば、いったんは廃部としたうえで、同部の再建を検討する予定と説明。「断腸の思い。本学としてはいったん廃止(廃部)とした上で同部の再建を検討する予定」などのコメントを出した。

 同部によると「理事会にはアメリカンフットボール部員を代表して学生2名(現主将と次期主将予定者)が出席し、同部でまとめた再建案の発表や決意表明があり、それらを踏まえて多様な意見が交わされた結果、廃止(廃部)とすることに決定いたしました」という。

 一方で、1940年創部で83年の歴史を持つアメフト部について、「数多くの栄冠に輝き、『フェニックス』の愛称で学内外に多くのファンを有する本学アメリカンフットボール部を廃止(廃部)することは、本学としては断腸の思いで下した判断でした。なお、本学としてはアメリカンフットボール部をいったん廃止(廃部)とした上で、同部の再建を検討する予定です」と説明した。

 また「現在同部に所属する部員と来年度から同部でプレーすることを希望する者に対しては、その活動の場として新たな受け皿を設ける」と部員のサポートを約束。「学生には不利益が生じないよう競技スポーツ運営委員会が中心となって支援して参ります」と談話した。

 同部部員と保護者に対する説明会も、近日中に開催する予定という。

 日大は先月28日の学内の会議でいったん廃部方針を決定したが、1日の理事会では結論が出ず、継続審議としていた。一部の部員は署名を添え、方針撤回の要望書を大学側に提出。6日の説明会では部員から存続を求める声が上がり、長くライバル関係にある関学大のOBも14日に約3万人分の署名を出していた。

 理事会後、林真理子理事長は報道陣に対応せずに会場を後にした。

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